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早い人は40代から 紫外線の影響で白内障が進行?専門医が白内障予防と対策を解説

RKB毎日放送 2024年8月20日 17時37分

紫外線が1番強い時期は、8月。紫外線は、皮膚だけでなく、目にも影響を及ぼすことが分かっています。そのひとつが、「白内障」。専門医にききました。

夏の強い日差しが目に与える影響

夏の強い日差し。「紫外線は目にかなり影響する」と話すのは、福岡市内で開業する大原ちか医師です。

大原ちか眼科 院長 大原ちか医師「例えば、黒目の傷の『ドライアイ』、白目であれば『「結膜炎』、目の奥であれば『白内障』があります。」

大原医師によると、紫外線は、白内障を加速する原因になるといいます。

白内障は40代から少しずつ進行

大原ちか眼科 院長 大原ちか医師「目の中の透明なレンズが濁ってきて固くなってくる病気。透明なレンズが濁ってきて弾力性も失われてしまう、固くなってしまうというのが白内障です。」

目のレンズが白く濁って視界を妨げる白内障。

白内障になると、目がかすんだり、視力が低下したりします。また、光でまぶしく感じたり、ものが二重三重にぼやけて見えたりします。

大原ちか眼科 院長 大原ちか医師「白内障は基本的に40代以降から少しずつ進行しますので、全員なるもの。加齢によるものが大きな原因になっていますので、必ず全員なってしまいますね。」

大原医師は、紫外線を防ぐ「サングラス」をかけることが予防のひとつになると話します。

それでも、白内障になってしまったら。

目の状態をチェック

自分の目の状態をチェックするためのひとつの指標があります。

以下10項目のうち、該当するものがいくつあるでしょうか。

白内障チェックシート(参天製薬 白内障ミュージアムより)

(1)50歳以上である
(2)アトピー性皮膚炎もしくは糖尿病を患っている
(3)ものが二重に見える
(4)まぶしさを訴えることが増えた
(5)照明をつける時間が早くなった
(6)階段を下りるのがゆっくりになった
(7)夜間に車・自転車を運転する頻度が減った
(8)眼鏡がすぐに合わなくなる
(9)手元の文字を見るのがつらい
(10)白いものが見えにくい

該当数 1つ~2つの場合→疲れ目の可能性
該当数 3つ~5つの場合→白内障の可能性あり
該当数 6つ以上の場合→白内障の可能性が高い

大原医師は、目に違和感を感じる場合、眼科の受診をすすめています。

大原ちか眼科 院長 大原ちか医師「眼科を受診されて、自分が大丈夫かどうか。白内障以外の病気もないかをチェックしてもらうのが大事ですね。検査をすると、白内障かどうかというのはすぐに分かります。」

眼科でできること

大原医師によると、眼科では、白内障の進行を抑える点眼薬を処方するほか、進行が進んで白内障と診断された場合に、水晶体を眼内レンズに交換する手術を行うこともあります。手術の時間は約15分。

目が見えにくいなど、違和感を感じている人は定期的に眼科を受診してほしい、と話しています。

日常の食事で予防

日常の食事が、白内障の予防に役立つといいます。

大原ちか眼科 院長 大原ちか医師「白内障は体の中の老化なので、基本的に体が老化しないようにっていうことで、『ルテイン』という緑黄色野菜に入っている色素の一種なんですけど、それが白内障の予防にも役立ちます。」

紫外線が強い夏に旬を迎えるケールやほうれんそう、かぼちゃ、ニンジンなどに含まれています。

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