警察は21日、福岡県小郡市で、73歳の女性が2100万円あまりを騙し取られるなど、ニセ電話詐欺の被害が相次いで確認されたと発表しました。
警察によりますと、今年6月、小郡市に住む女性（73）の自宅に電話があり、「電話が2時間後に使えなくなる」と音声ガイダンスが流れました。
ガイダンスで指定された番号を押したところ、NTTの社員や警察官を名乗る人物から、「犯罪の容疑がかかっている」「無実を証明するために資産を公証役場に預ける必要がある」などと言われました。
話を信じた女性は、指定された口座に9回にわたり、現金あわせて2150万円を振り込み、騙し取られました。
9回目に振り込んだ後、連絡が途絶えたことを不審に思った女性が警察に相談し、詐欺による被害が明らかになったということです。
また、同じく小郡市に住む男性（89）は、今年6月、電話で「株式の発行にあたり、安く株を購入できる」「株を買ってもらえれば1500万円のお礼を受け取れる」などと、電機メーカー社員を名乗る男らに言われ、合計約1400万円を騙し取られました。
警察は、「電話で『お金』はすべて詐欺」「面識のない人にお金は振り込まない」などと注意を呼びかけています。