近づく台風10号によって福岡県と佐賀県で13人がけがをしたほか、多くの交通機関にも影響が出ています。福岡県などによりますと、行橋市で風にあおられた女性が転倒するなど、県内で7人がけがをしました。
佐賀県でも転倒した男性が手の骨を折るなど、6人がけがをしています。
一方、鹿島市の祐徳稲荷神社の参道では、近くに住む男性が頭から血を流して倒れているのが見つかり、その後死亡しました。
警察は、男性が強風にあおられて転倒した可能性も視野に、死亡のいきさつを調べています。
また、交通機関にも影響が出ています。
山陽新幹線はあす、博多~広島間で始発から最終まで、九州新幹線と在来線の多くも始発から計画運休します。
西九州新幹線は設備点検後に本数を減らして運転を再開します。
福岡市地下鉄や西鉄の天神大牟田線と貝塚線、高速バスや路線バスも30日は始発から運転を見合わせます。
台風10号はこのあと九州北部を横断する見込みで、30日は線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まるおそれもあり、引き続き警戒が必要です。