9月12日に告示される自民党総裁選はこれまでに3人が立候補を表明していて今週には、林官房長官や茂木幹事長、小泉元環境大臣も出馬を表明する予定です。
総裁選後に解散・総選挙が見込まれる中、福岡の激戦区でも立候補予定者の動きが活発になっています。
植高貴寛 記者
「これから総裁選に立候補している小林鷹之議員が演説をするということで続々と人が集まって来ています」
8月31日の夜、福岡市天神で街頭に立ったのは自民党総裁選に一番乗りで出馬を表明した小林鷹之前経済安保担当大臣です。
小林鷹之 前経済安保担当大臣
「私が総理総裁になったら地方に思いっきり投資をしていきたいです。東京一極集中ではなくて地方から本当の活力が湧き出すようなそんな日本を作っていきたいです」
候補者が乱立する中でカギを握るのが党員・党友による地方票です。
小林氏は、「経済こそが国力の源泉」としたうえで「地方への投資」を強調しました。
その小林氏の推薦人の一人となったのが、当選同期で現在、防衛副大臣を務める福岡2区選出の鬼木誠衆議院議員(51)です。
自民・鬼木誠 衆議院議員
「自民党に人材はいるとそして私たち団塊ジュニアにこの困難な日本の舵取りをもう任せて欲しい」
総裁選後に解散総選挙が想定される中、鬼木氏は、これまで以上に危機感を募らせています。
自民・鬼木誠 衆議院議員
「もう福岡2区は最激戦区で毎回大激戦で深夜1時2時まで決着がつかないような激戦を続けていますのでましてやこの逆風ですからもう本当に自分自身相当危ないと思ってがんばります」
福岡2区で、これまで鬼木氏と4度激戦を繰り広げてきた立憲民主党の稲富修二衆議院議員(54)。
1日の国政報告会では、自民党の派閥の裏金事件に触れ、「カネまみれの政治」だと批判しました。
立民・稲富修二 衆院議員
「自民党はですねとにかくこの問題はお金の問題は時間が経てば忘れてもらえると思っています。このパターンでずっと来ていてこれは絶対忘れてはいけない」
立憲民主党も今月代表戦を控えていて野田元総理と枝野前代表が立候補を表明したほか、泉代表も続投に意欲を示しています。
稲富氏は誰を支持するのか現時点では決めていませんが、その先の総選挙を見据えています。
立民・稲富修二 衆院議員
「今度は本当に今の与党がこのままでいいのかということが問われ選挙だと思います。与党が問われると同時に我々が問われていますので、しっかりとその受け皿としてみなさんに認めていただけるように、しっかりとその思いを受けて参りたいと思います」
一方、次の総選挙で福岡2区から出馬を予定している日本維新の会の本司敬宏氏(39)は、これまで同様に「具体的なビジョンを訴えていきたい」と話します。
維新・本司敬宏氏
「野党がお手てつないでみたいなことをやって変えても、もっと悪くなるかもしれないじゃないですか。我々はこういう思いを持っててこういうビジョンを抱いているだから我々に任せていただけませんかということをやっぱり真摯にお伝えしていく」
自民党と立憲民主党のダブル党首選によって「風向き」はどう変わるのか。
福岡2区は、都市部で無党派層が多い選挙区だけに、各陣営は風の行方に神経をとがらせています。