同性婚を認めない民法などの規定は憲法に違反するとして、同性カップルが国を訴え、去年、福岡地裁が「違憲状態」とする判断を示した裁判の控訴審です。
2日、原告の1人は法廷で「人生に希望を描かせてほしい」と訴えました。
この裁判は、福岡市などに住む3組の同性カップルが、民法などの規定で同性婚が認められないのは憲法に違反するとして、国に損害賠償を求めているものです。
去年6月、1審の福岡地裁は、同性カップルに婚姻を認めていないことについて、「違憲状態」という判断を示した一方で、損害賠償の請求は棄却しました。
2日に行われた控訴審の口頭弁論で、原告の1人は「この国で生きる当事者に未来の選択肢をください。人生に希望を描かせて」と訴えました。
一方、国側は、「憲法では同性間の婚姻を想定していない」などと控訴棄却を求めています。
裁判は2日結審し、判決は今年12月に言い渡される予定です。