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”球速150キロ超”元ドラ1投手は今・・・ 地元で営業マン&少年野球チーム監督の二刀流 「佐賀からメジャーリーガーを」

RKB毎日放送 2024年9月3日 13時39分

ドラフト1位で指名され華々しくプロ野球入りした男性が、今、出身地で少年野球チームの監督を務めています。

「世界で活躍する選手を育てたい」という高い目標を掲げ、サラリーマンとして働きながら野球の指導に熱を込めています。

奮闘する新米営業マン その経歴は・・・

「こんにちは!」

佐賀県唐津市出身の北方悠誠(ゆうじょう)さん(30)。

佐賀県内を中心に解体工事などを請け負う会社で働いています。

営業マンとしてはややぎこちないものの、かつては、地元の期待を一身に背負う存在でした。

150キロ超の速球で甲子園沸かせ ドラ1でベイスターズへ

北方さんは、2011年、唐津商業高校野球部のエースナンバーを背負い佐賀県大会で優勝。

150キロを超える剛速球で甲子園を沸かせ、ドラフト1位で横浜ベイスターズ(当時)に入団しました。

ただ、プロとしては思うような結果が出せず、ホークスと育成契約を結ぶも1年で戦力外通告。

その後は、アメリカのマイナーリーグや国内の独立リーグなどを渡り歩き、2022年に28歳で現役を引退しました。

元プロ野球選手・北方悠誠さん
「もう30歳になるので僕の中ではお腹いっぱいで辞めました」

地元に戻り営業マンに もうひとつの顔は・・・

引退後は地元・佐賀に戻り、解体工事などを請け負う会社で働いています。

井手解体実業 井手隆彦 社長
「一生懸命やってますが、ただ、今まで野球しかやって来てなかったので、今社会に飛び込んで営業してこいと言って、パっとできるものじゃない。一年一年勉強していくところ」

井手解体実業 (元プロ野球選手)北方悠誠さん
「知らない人と話すのが苦手なので、説明するのが難しくて手こずってます」

会社が立ち上げた中学生の野球クラブチームで監督に

北方さんは現在、会社が立ち上げた中学生の軟式野球クラブチーム「佐賀IKベースボールクラブ」の監督を務めています。

井手解体実業 井手隆彦 社長
「スポーツで佐賀を元気に、野球で佐賀を元気に。そういうお手伝いができないかと思って中学の野球チームを作った」

「佐賀IKベースボールクラブ」は創部1年目で、部員は1・2年生あわせて35人。

58チームが参加した5月の県大会では、いきなりベスト8に進出しました。

佐賀IKベースボールクラブ (元プロ野球選手)北方悠誠 監督
「(Q仕事と野球きつくないですか?)正直、休みは少ないですけど野球に携わらせてもらっているので、感謝して、子供たちの未来のために今僕らは頑張りどころ」

「佐賀からメジャーリーガーを」 元プロ選手のコーチと新たな夢へ

北方さんと同じ職場でチームのコーチを務める山野恭介さんも元プロ野球選手です。

佐賀IKベースボールクラブ (元プロ野球選手)山野恭介コーチ
「(北方さんはどんな監督?)すごく頼れる監督。信頼もしてますし相談もします。野球以外でも頼りにしてます」

週に5日、元プロ選手の指導を受ける子供たちは、高い目標を持って日々練習に励んでいます。

佐賀IKベースボールクラブ 鬼崎陸 主将
「監督、コーチ、すごい所まで行ってるんで僕たちも上まで行かなきゃって必死で頑張ってます。」
「(夢は?)プロ野球選手です」

「佐賀から世界に羽ばたく選手を育てたい」北方さんは新たな夢に向かって突き進みます。

佐賀IKベースボールクラブ (元プロ野球選手)北方悠誠 監督
「試合環境、練習環境を整えてあげてそれに負けない指導を。夢は佐賀県からメジャーリーガーを出すことです」

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