4日の予想天気図では、日本の南にある2つの熱帯低気圧”台風のたまご”が日本に近づく動きを見せています。
9月は、8月以上に海水温が高いため台風が発達することが多く、過去にも大きな被害が発生しています。
数千人の犠牲者を出した「昭和の三大台風」は、すべて9月に上陸しました。
台風11号が発生 北西に進路
今年の8月は、台風の影響が大きな月でした。台風5号が岩手県に上陸、台風7号は非常に強い勢力で関東沖を進み、台風10号は鹿児島県に上陸後もノロノロと東海沖まで進み、熱帯低気圧になった後も、各地で大雨を降らせました。
そして、9月に入っても、早速1日の夜に11号が発生しました。
日本の南海上に沢山の雲→台風に?
11号は北西に進み中国大陸に向かうため、日本への直接の影響はありませんが、日本の南海上には、台風になるかもしれない沢山の雲があり、すでに、台風のたまご・熱帯低気圧や、その前段階の熱帯じょう乱も見えます。
日本に近づく動き
4日の予想天気図では、日本の南にある2つの熱帯低気圧・台風のたまごが日本に近づく動きを見せています。台風になるかどうかはまだわかりませんが、南の海上から目が離せません。
9月も台風の発生数が多い
台風の発生数を見ると、平年に比べ、7月までは発生数が少なかったものの、8月には平年を上回る6個が発生しました。
そして9月も平年で5個と、8月に続いて台風の発生が多い月です。
すでに、11号が発生していますが、今後も頻繁に台風が誕生するおそれがあります。
「昭和の三大台風」すべて9月に日本に上陸
そして、9月は、8月以上に海水温が高いために、台風が発達することが多く、過去にも大きな被害が発生しています。
過去に最も犠牲者が多かった3つの台風を「昭和の三大台風」と呼びますが、すべて9月に日本に上陸しました。
海水温が高く、勢力が強くなりやすい9月の台風。これまで以上にしっかり備えることが大切です。
RKB毎日放送 気象予報士 龍山康朗