日本の南の海上は現在、積乱雲が発生しやすい状況となっています。
台風11号と小笠原諸島近海には熱帯低気圧がありますが、その間には今後さらに、”台風のたまご”のたまごである「熱帯じょう乱」が発生するおそれもあります。
台風11号ラオスへ進み熱帯低気圧に変わる予想
4日12時の衛星画像では、南シナ海に台風11号の雲の渦がみられます。
台風11号は今後、さらに西進し、8日(日)にはラオスへ進み、熱帯低気圧に変わる予想で、日本への直接的な影響はない見込みです。
一方、小笠原諸島近海の雲は熱帯低気圧に伴うもので、こちらはあまり発達しない予想です。
また、日本の南海上は対流活動が活発で、発達した積乱雲域が見られます。今後このエリアで、熱帯じょう乱が発生する可能性があります。
今週末、沖縄付近に熱帯じょう乱発生か
やや専門的な話になりますが、気象庁は、週間予報の元となっている週間天気図を毎日出しています。この週間天気図によると、7日(土)~9日(月)にかけて沖縄付近に熱帯じょう乱の発生が予想されています。
「熱帯じょう乱」は、今後低気圧になる可能性がある雲のことです。
10日以降は、予想にばらつきが大きくなり、天気図から、はっきりとした熱帯じょう乱は見えなくなっています。
発生したら沖縄付近に影響
各国の予想にも現時点では差があり、確度の高い予想とまでは言えませんが、今週末から来週初めは沖縄付近に影響し風や雨が強くなるおそれがあるということは留意しておいた方がいいかもしれません。今後の情報にご注意ください。
RKB 気象予報士 横尾慎哉