台風10号が消滅した後も、4日午前中まで3日間も強い雨に見舞われた関東地方。
週末からは夏の高気圧が強くなり猛暑が復活します。
夏と秋の高気圧勢力争いで
関東地方に、3日間も雨が続いたのは前線が停滞したことが原因です。
前線は、種類の違う2つの空気がぶつかるところにできます。
今回ぶつかったのは、夏の高気圧と秋の高気圧。
南東にある夏の空気と、北西にある秋の空気がほぼ同じ勢力でぶつかったため、ほぼ3日間前線が動かず停滞してしまい関東周辺で不安定な天気が続いたというわけです。
一方で、秋の高気圧に覆われた九州などは、湿度が下がってかなり過ごしやすい陽気になりました。
秋の高気圧は北に押しやられ 猛暑が戻る
勢力争いを続けている、夏と秋の高気圧ですが、今後はまた、夏の高気圧が強くなります。
秋の高気圧を北に押し上げ、夏の空気と秋の空気の境目である前線は東北地方の南まで北上し、その前線の南である関東・北陸から九州・沖縄までは、また夏の空気に覆われます。
北日本をのぞき猛暑日に
あすから3日間の最高気温予想を見ると、北日本を除き、週末にかけて気温が急上昇し、猛暑日が戻ってきます。
9月も高温傾向つづく
さらに、3日(火)午後に気象庁から発表された「早期天候情報」でも、9月8日(日)頃からの約1週間、「気温がかなり高い」となっています。
今年の夏は、去年と同じく過去126年の観測史上、日本一暑い夏となりましたが、9月になってもその高温傾向はまだ続きそうです。
RKB 気象予報士 龍山康朗