全国的に続くコメ不足。家庭だけでなく、飲食店も値上げを検討するなど影響出はじめています。
新米に期待がかかりますが、気になるのは価格。店頭に並ぶ前に、”取り合い”がおきているようです。
大盛ご飯が売りの定食店
福岡県大野城市の定食店。
メニューは1種類ホルモン定食を税込み990円で提供しています。
こだわりのタレがしっかりと絡み、食欲を駆り立てられます。
RKB 馬場遼之介 記者
「このお店ではごはんを1回かぎり自由についでいいということで、たくさんついでいきたいと思います」
定食のご飯は、大きなどんぶりに1回だけ、好きな量をよそうことができるという、ふとっぱらなシステム。
RKB 馬場遼之介 記者
「めちゃくちゃすすみます。逆にご飯がすすみすぎて足りなくなりそうです」
「値上せざるを得ない」
営業時間は午前11時から午後2時半までのランチタイムのみ。
その3時間半に提供する定食で、4升から5升のお米を使うと言います。
博多ホルモン馬鹿盛ぽんぽこ 黒岩輝久さん
「どうぞごはんを食べてをウリでやっていましたが、そろそろ限界かな。スーパー行ってもコメが並んでいないし、新米が出てきても高いし、直近で値上をせざるを得ない」
新米の価格と供給量は
これから新米の季節、供給量、そして価格はどうなるのでしょうか。
梶谷米穀店 梶谷登さん
「かなり高いです。まだ入ってきたコメはわずかですが、各米店や卸が倉庫がガラガラでコメの取り合いみたいになりました。なおさら高騰を生み出しています」
この米穀店で現在取り扱っている新米は2種類。
佐賀県産の「七夕コシヒカリ」と福岡県産の「夢つくし」です。
佐賀県産の「七夕コシヒカリ」は1キロあたり730円。
去年は590円だったため、140円の値上がりです。
去年は440円だった福岡県産の夢つくしは、今年520円に。1キロ当たり、80円高くなっていました。
梶谷米穀店 梶谷登さん
「今はコメが一番少ない時期。極早生が入るのが9月頭まで、本格的に入るのが9月後半。この2週間くらいはスポットで厳しい時です」
新米の高値 いつまで
本格的に新米が入荷しても価格が落ち着くのか、見通しが立たないと話します。
梶谷米穀店 梶谷登さん
「今年はどこまで上がるのか、全体的な予想ができていないので、いくらになるのか正直わからない。つらいです。本当つらいです。お客さんにどういっていいのか」