福岡市は7月にミャンマーから市の動物園にやってきたゾウ1頭が死んだと発表しました。
◆意識失い倒れこむ
死んでいるのが確認されたのは、福岡市動物園で飼育されていた12歳のメスのゾウです。7月30日にミャンマーからやってきた4頭のゾウうちの1頭で、福岡市によりますと10日午前11時、急に意識を失い倒れ込んだということです。
◆ゾウヘルペスウイルス 陽性を確認
ゾウは、5日に足をひきずるような様子を見せ、9日には食欲低下がみられました。PCR検査の結果、ゾウヘルペスウイルスの陽性が確認されましたが、死んだ原因について「現段階では確認できない」としています。市は、死因を分析するため解剖する予定です。
◆10月末の一般公開に向け慣らし飼育中だった
ゾウは10月末の一般公開に向けて慣らし飼育が行われていました。4頭の中には、14歳のオスもいて園内での繁殖も期待されていました。
◆市長「深く悲しんでいる」
福岡市の高島市長は、「突然の訃報に接し驚き、とても心を痛めています。メスゾウが安らかに眠られることをお祈りします」などとコメントしています。
◆これまでの経過
9月5日
右後ろ足を引きずるような様子が見られたため、ミャンマーの獣医に相談し鎮痛剤を投与
9月6日
左後ろ足も引きずるような様子が見られた。
定期のゾウヘルペスウイルスPCR検査を実施。
9月9日
朝、元気がなく食欲低下を確認。
13:00 6日のPCR検査の結果、陽性と判明
16:00 抗ウイルス薬を投与
22:00 抗ウイルス薬を投与
9月10日
4:00 抗ウイルス薬を投与
9:05 食欲がないため、ミャンマー獣医師が水分補給をするため鎮痛剤を投与
11:00 急に意識がなくなり倒れこむ
11:05 死んだことを確認