福岡県直方市にある浄水施設の管理業務契約をめぐる贈収賄事件で、収賄容疑で逮捕・起訴された直方市の職員について、市は11日付で、懲戒免職処分としました。
懲戒免職となったのは、直方市水道施設課の元係長で、収賄容疑で逮捕・起訴された阿部智明被告（49）です。
市によりますと、阿部被告は、浄水施設管理の委託業者に対し、管理業務委託に含まれる除草工事について「イオハラ設備」を紹介。その見返りとして2022年から2023年にかけて複数回、釣具やゴルフ用品を要求し、計約170点、（約120万円相当）の物品を受け取ったということです。
10日、福岡地裁で行われた初公判では、阿部被告は起訴内容を否認し、無罪を主張しました。
直方市は阿部被告のほか、管理監督者として市民部の理事ら4人を戒告処分としています。
職員の処分を踏まえ、直方市の大塚進弘市長は「今回の事案を重く受け止め、改めて職員ひとりひとりに対して服務規律確保を徹底し、再発防止に全力を挙げる所存でございます。市民の皆様をはじめ、関係者の皆様方に対しまして、多大なるご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」とコメントしています。