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長引く残暑の影響は?青果市場で取材 葉物野菜は品薄で価格も高止まり 秋の味覚「カキ」「サツマイモ」の例年より小ぶりに

RKB毎日放送 2024年9月17日 20時7分

観測史上最も暑い夏と長引く厳しい残暑で、葉物野菜は品薄が続き、価格が高止まりしています。カキやサツマイモなどが例年より小ぶりになるなど秋の味覚にも影響が出ています。

福岡市の青果市場です。旬の野菜や果物が次々と競り落とされていきます。

福岡大同青果によりますと、猛暑の影響で出荷量は例年より1割ほど減っているということです。

福岡大同青果野菜1部・桑山典也部長「ネギとかいろんな野菜が畑で枯れてしまって、品質的にかなり低下しているということで、例年よりかなり厳しい。秋冬野菜、秋口から冬場の野菜の定植作業に各産地入っていますけど、例年からしたら、猛暑と雨がないというところで定植が遅れていますので、そういった意味では野菜全般が落ち着くのはまだまだ先かなと思っています」

これから旬を迎える秋の味覚にも影響が・・・サツマイモやクリは例年より小ぶりで出荷量も少なくなっているということです。

福岡大同青果野菜2部・三苫和隆課長「昨年より若干少ない入荷量となっています。土物関係も暑さと干ばつの影響で、どの品目においても小ぶりなのかなという風な感じを受けます」

ただ、佐賀県白石町産のレンコンは生育も良く、順調だということです。

秋の果物には、どのような影響が出ているのでしょうか。

福岡大同青果果実部・楢崎芳光課長「カキの状況については、降水量が少なかったものですから全般的に小玉傾向で、玉のなり具合も多くはない、量で言えば多い年ではない。極早生ミカンはそこまで影響はないんですけど、降水量不足と天気が続きましたので、実割れとか日焼け等でかなりほ場で廃棄している状況ですので、数量的な面で言えば厳しい状況だろうと思います。九州産のナシはほぼ終盤に入ったんですけど、この気象状況で1割くらいの減、9割程度の出荷数量で終了しそうな感じです」

猛暑の影響でブドウやリンゴなどには着色不良という被害も出ています。

高温が原因の着色不良は味には影響がないものの、見た目が劣るため、商品価値が低下して、価格が下がると見られています。

福岡大同青果果実部・井上光司課長「青森産の『サンつがる』を中心に入荷しています。非常に暑い猛暑ということで、リンゴは着色がかなり悪いということで、色の薄い物が多いんですけど、味についてはおいしく仕上がっていると思います」

市内のスーパーをのぞいてみると、多くの野菜や果物が例年より高くなっていました。

本田奈也花アナウンサー「これから旬のカキですが、ひとつがかなり小さく、価格も例年の1.2倍から1.3倍ほど高くなっているということです」

茨城県産のクリは900グラム1609円で売られています。

エムズ・久松浩一執行役員「本来なら熊本県産がメインなんですけど、全く入ってこない状況だったので、急遽、茨城県産のクリを仕入れさせてもらってます。高すぎてちょっと売れなくて、賞味期限というか、今のうちに半額で処分販売させて頂いております」

毎年この時期に行っている「秋の収穫祭」というセールは、実施を見送りました。

エムズ・久松浩一執行役員「『秋の収穫祭』という形で、サンマが出てきたり、新米が出てきたり、果物と野菜とか販売していくんですけど、安定して商品が入って来ないというのがありましたので、急遽取り止め、やれない状況になってしまいました」

猛暑による野菜や果物の高騰。影響はまだ続きそうです。

※17日に取材した福岡市東区のスーパーエムズ美和台店の店頭価格。

・チンゲンサイ: 1袋 193円
・サニーレタス: 1袋 322円
・シュンギク: 1袋 301円
・ホウレンソウ: 301円
・カボチャ: 100グラム 42円
・カキ: 1袋(6個入り)430円

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