写真や動画を投稿して交流するSNS=インスタグラムについて、運営会社は10代の利用を一部制限すると発表しました。子供への悪影響を防ぐためで、保護者による監視機能も強化します。
13歳から17歳が対象
インスタグラムを運営するメタは、13歳から17歳の利用者に対し、一部機能を制限すると発表しました。
フォローしていない相手からのメッセージを受信できなくするほか、暴力的な内容や美容整形を勧める内容など、不適切なコンテンツは閲覧できないようにします。
また、1日の利用時間が60分を超えた場合、アプリを閉じるように通知し、午後10時から午前7時まではスリープモードが適用されます。
利用する高校生「え~嫌だ。困る」
高校3年生「え~嫌だ。困る。3~4時間ぐらいはたぶん見ていると思う。知らない外国人からハローって来たり、全く知らない人から話しかけられたりはあります。」
保護者による監視機能を強化
16歳未満の利用者は、保護者の同意がなければ設定を変更できません。
さらに、保護者による監視機能を強化し、内容は見ることはできませんが、過去7日間に子供が誰とメッセージのやりとりを行ったのか、確認することができます。
高校1年生「最悪、絶対止めて欲しい。毎日、開いてますね。3時間ぐらい全然、平気で見ています。中国人とか外国人とかからは、副業とかいろいろ、キャバクラの誘いとかも来たりしますね。」
保護者「匿名の人からのメッセージとかで、傷ついたりすることって絶対あると思うので、制限があった方が安心できるかな」
日本での導入は来年1月以降に
背景にあるのは、スマホ依存による精神面への悪影響や、SNSを通じて子供が犯罪に巻き込まれることを保護者が懸念しているためです。
10代の利用制限導入はアメリカやイギリス、オーストラリアなどでは60日以内、EUでは今年中に完了し、日本などその他の地域では来年1月以降になる予定だということです。
10代の78.7%が利用
NTTドコモのモバイル社会研究所によりますと、10代の78.7%がインスタグラムを利用しているということです。
警察庁によりますと、SNSを通じて犯罪に巻き込まれた18歳未満の子供は、去年1年間で1665人。
インスタグラムやオンラインゲームなどを通じて加害者と接触するケースが多く、警察庁は「子供のスマホ利用に注意を払ってほしい」としています。