中国大陸に進んだ台風14号がUターンして日本に向かう見通しです。秋雨前線+台風は、大雨のパターン。過去にも、大雨をもたらしています。3連休前半の21日(土)から22日(日)は、東北から九州にかけて警報級の大雨となるおそれがあります。猛暑の次は大雨に警戒となりそうです。
台風14号 中国大陸でUターン
台風14号は中国大陸に進みましたが、この後はUターン。進路を東よりにかえて、21日(土)は黄海から朝鮮半島付近を進み、22日(日)・秋分の日には温帯低気圧となって、北日本へ進む見込みです。
なぜ台風がUターン?
台風14号はなぜ、このようなコースになるのか?その理由は2つあります。一つ目は、夏の太平洋高気圧がようやく弱まってきたことです。
上空の太平洋高気圧の状況を見ると、これまで日本付近を覆っていた勢力の強い夏の太平洋高気圧が、この先は次第に勢力を弱めます。台風は、強い高気圧に阻まれ、中国大陸方面にゆっくり進んでいましたが太平洋高気圧の勢力が弱まったことで、台風の進路を阻むものがなくなりました。
上空の風=偏西風が南下
二つ目は、上空の風です。これまでは上空を流れる偏西風が日本のはるか北側を流れていましたが、今月後半に入り、次第に偏西風が日本付近へ南下してきました。
このため、台風14号は偏西風に乗って、Uターンをするような進路になっているのです。
連休前半は警報級の大雨になるおそれ
このあと、秋雨前線が本州付近をゆっくりと南下する見込みです。
この前線に向かって台風が持ち込んだ熱帯由来の暖かく湿った空気が大量に流れ込み、前線の活動が活発になる危険性があります。
3連休前半のあす21日(土)から22日(日)は、東北から九州にかけて警報級の大雨となるおそれがあります。猛暑の次は大雨に警戒となりそうです。
RKB気象予報士 橘高香純 RKB気象予報士 龍山康朗