福岡市は、今年8月に博多区の飲食店で「腸管出血性大腸菌O157」の食中毒が発生したと発表しました。
市によりますと、食中毒が発生したのは博多区の「博多もつ鍋 前田屋 総本店」です。8月14日の夜、兵庫県姫路市と山口県から来ていた2組・8人が「もつ鍋、白せんまい刺、ゴマサバ」を食べ、20代の男性1人と、10代未満と50代の女性2人が下痢や腹痛などの症状を訴えました。
50代の女性は重症で、8月22日から30日まで入院しましたが現在は退院。3人ともすでに回復しているということです。保健所は調査の結果、腸管出血性大腸菌O157食中毒と断定し、店を1日間の営業停止処分としました。
この店では、もつ鍋を店員が厨房で作り、席まで運んでいました。福岡市は、感染原因について「もつ鍋から感染したのではなく、生のもつを切るなどした調理器具を介して他の食品を汚染した可能性が高い」と話しています。