東京の大学に通う学生の視点で、北九州市にある企業の魅力を発見し、「バズるPR動画」を考えてもらおうという催しが開かれました。
東京の大学生たちにとって、どんなところが魅力的に感じられたのでしょうか?
明大・日大・中大などから約30人が参加
大学生のプレゼン「岡野バルブ製造は1926年に創業し、主な事業内容はバルブの製造とメンテナンスになります」
横浜市で開かれたワークショップに集まったのは明治大学や日本大学、中央大学など東京の大学に通う学生およそ30人です。
RKB 加藤知華 リポーター「北九州市の魅力について熱く伝える学生たちですが、実はほとんどの人が北九州市にゆかりはなく、訪れたこともないんです」
「北九州の企業への就職を選択肢に」
今回のイベント、首都圏の大学生に北九州の企業の「バズるPR動画」を考えてもらおうと北九州市東京事務所が企画しました。
北九州市東京事務所 香月麻記子 副所長「東京の学生さんに北九州市で暮らして働くということを思い描いていただきたいと思って企画しました。将来的に就職活動をするときに北九州市の企業のことを選択肢のひとつに入れてくれたら嬉しいなと感じています」
1か月かけて絵コンテ作り
今回の企画に参加した学生たちはほとんどが初対面。7つのチームに分かれ、それぞれ、およそ1か月かけてPR動画の絵コンテとプレゼン資料作りに取り組みました。
学生「バイト先にホースがあるんだけどよく見たらタカギだった」
学生「へー」
明治大学の北村珠莉さんたちは浄水器メーカーの「タカギ」を担当します。
明治大学2年 北村珠莉さん Q.北九州に来たことは?「ないです」「(大学からのお知らせに)北九州市の企業を紹介してバズらせるっていうことが書いてあって、『バズらせる』っていう企画自体がなかなかないから、そういうのにちょっと興味を持って応募してみました」
発表の当日、北村さんたち「チームタカギ」もギリギリまで打ち合わせやリハーサルを行います。
「気合い入れて」「OK、じゃあ、やろうか」「いこう」
「ドッキリ動画」でインパクト重視
プレゼンのトップバッターは北村さんたちのチームです。
明治大学2年 玉井陽太さん「私たちの絵コンテはドッキリ動画となっていまして部下が上司にドッキリを仕掛けるという動画です。右か左かどっちかのホースから水が出てしまうという設定で右か左かどっちかのホースを選んでもらうんですが、実は両方から水がでてしまうというドッキリです。縦型ショートって最初の2秒が肝心と言うことなのでインパクトを重視しました、『右左どっち』というのがTikTokではやっていたので、それを採用することでわかりやすくトレンドもカバーできたという感じです」
「タカギ」が「自社一貫体制」で商品の開発製造に取り組んでいることアピールし、TikTokでバズった動画を参考にした絵コンテを発表しました。
北村珠莉さん「視聴者がどういう動画を作ったらスクロールせずに見てもらえるかということを考えると、面白さと企業の魅力を伝えるのかが大変だと感じました」
浄水器メーカー「タカギ」人事課 織田賢太郎 課長「分かりやすい動画、誰もが見たことのあるような内容の動画を選んでたりとか、『タカギ』の製品をちりばめて、とか一生懸命考えたんだな、というのが伝わってきた」
すべてのチームのプレゼンが終わり、審査結果の発表です。
「結果発表第1位は大英産業!」
「北九州も候補のひとつに」
北村さんたちのチームは入賞とはなりませんでしたがいい経験となったようです。
明治大学2年 北村珠莉さん「夏休みに新しい挑戦をしたい、と思ってやったんですけど、本当に新しいことができたなと思いました」
Q.北九州市に興味や関心はわきましたか?「前までは東京はいろいろな企業があるから、そこに行きたいと思ってたんですけど、北九州もやっぱり候補のひとつとしてあがりました」
今回、大学生たちが考えた絵コンテについては専門の動画制作会社が実際に映像化してSNSで公開されることになっています。