26日に発生した熱帯低気圧が24時間以内に台風となり、来週初めから週末にかけ、沖縄、九州で猛威を振るうおそれが出てきました。
日本、アメリカ、ヨーロッパがともに同様の進路予想を発表していて、精度は高いと見られています。
沖縄の南に熱帯低気圧
26日午後3時、沖縄の南に熱帯低気圧が発生しました。きょう27日朝9時現在、中心気圧は1004ヘクトパスカルで、、南南西にゆっくり進んでいます。
この台風発生海域は、海水温が30℃以上と非常に高いため急発達し、5日後の10月2日(水)朝には石垣島や宮古島などの先島諸島付近に達します。
中心の気圧は975ヘクトパスカルまで下がり強い台風となり暴風域ができる見込みです。
九州最接近は10月3日(木)ごろか 上陸のおそれも
その後も台風は、27℃以上の海水温によってさらに発達しながら北西に進み、南に下がってきた偏西風に乗ることでスピードが上がります。
2日(水)夜には沖縄本島に最接近、翌日3日(木)には九州に最も近づき、上陸するおそれもあります。
この時点で、台風の中心気圧は960ヘクトパスカル前後まで下がっている見込みで、暴風域を伴った、「強い」、あるいは「非常に強い」勢力で九州に直撃のおそれがあります。
日米欧の予想が一致 精度が高い
この台風の進路については、ヨーロッパ中期予報センター、アメリカ海洋大気庁も、同じような進路予想を発表していて、かなり精度が高いと言えます。
10月もまだまだ台風シーズン続く
地球温暖化や都市化などの影響で、今年の夏の気温は、去年と同じく観測史上最も高くなりましたが、海水温も記録的に高い状態が続いています。
台風は高い海水温をエネルギー源としているため、10月になっても台風シーズンがまだまだ続きそうです。
RKB 気象予報士 龍山康朗