福岡県古賀市は9月30日、来年1月6日から市役所の窓口業務を午前9時から午後4時に、現行から1時間半短縮すると発表しました。九州・山口では初めての取り組みになります。
古賀市は現在、午前8時半から午後5時まで窓口業務を行っています。
市によると、職員の勤務時間も窓口業務と同じ午前8時半から午後5時であることから、前後に必ず残業が発生し部局間の情報共有や政策立案などの時間を担保しにくい状態だということです。
このため、来年1月から窓口業務を1時間半短縮し午前9時から午後4時までとすることを決めました。約360人いる職員の昨年の平均残業時間は1か月あたり10.3時間で、今回の変更で恒常的な残業を減らしワーク・ライフ・バランスの推進も目指したいとしています。
古賀市の田辺一城市長は「窓口業務を短縮することで市民サービスを向上するための政策立案などの仕事に職員を振り分けるなどしたい」とした上で、残業時間については「ブラック職場にしない姿勢を明確にし、選ばれる自治体になりたい」と話しています。
古賀市はこれまでも窓口業務の負担を軽減するためLINEによる公共施設の予約システムやコンビニでの証明書発行を推進してきました。窓口業務の時間短縮が実現すれば九州・山口では初めての取り組みになります。
また、古賀市は電話の受付時間も来年4月以降午前9時から午後4時に短縮したい考えで、時間外については自動音声案内の導入を検討しているということです。