石破茂新総理が表明した「10月9日に衆議院を解散、27日に総選挙」という早期の解散日程が、教育現場や自治体にも影響を与えています。27日は日曜日で、運動会を開催する予定の学校もあり、体育館を投票所として使用できるのか確認に追われているのです。
運動会の日程と重なってしまった
福岡県北九州市。市内78の市立小学校のうち19校が衆院選の投開票日である10月27日に運動会を実施する予定にしています。
運動会の日程を変更するか、投票所を別の場所にするのか現在、各学校や選挙管理委員会などと調整をしているということです
北九州市選挙課 中原崇課長「10月27日と11月10日と2つの候補がありました。早いほうを目標に準備してきました。衆議院選挙は国を挙げての一大行事と言えますが、一方で、児童や保護者の気持ちもある、なんとか折り合えがつけば良いと思っています。」
北九州市では4日までには結論を出したいとしています
6校が投票所になっている福岡市
福岡市は27日の投開票日に、8つの小学校で運動会が予定されていてこのうち6校が投票所になっていました。福岡市選挙管理委員会によりますと、3校については別の場所を投票所にするよう調整をしています。残りの3校は運動会を開催しながら投票所としても使用するということです。
久留米市は27日の前日の26日(土)に6つの小学校で運動会を開催予定ですが、雨で順延した場合、27日に開催するため、6校については投票所に使用しないよう調整しているということです。
「全国障害者スポーツ大会」と重なった佐賀県「職員足りない」
また、佐賀県で開催される「全国障害者スポーツ大会」が選挙の日程と重なっています。佐賀県内の体育館や陸上競技場で開催され全国からおよそ3400人が参加し14の競技が行われる予定です。運営は、県や市の職員が行うため、選挙に対応する職員の不足が懸念されています。
唐津市は、開票所の体育館が「全国障害者スポーツ大会」で使用されるため、別の場所を検討しています。投票所の小学校では、運動会も開催されるため、駐車場スペースが十分に確保できるか再度確認し、手狭な場合は別の場所も検討するということです。
一方、鳥栖市では27日に「全国障害者スポーツ大会」のサッカーとバレーボールが開催されます。市職員が大会運営をするため、選挙にあたる職員が足りません。230人~250人を確保すべく動き始めたということです。