SNSでアメリカ軍の男性を名乗る人物などと共謀し、福岡県久留米市の女性から約150万円をだまし取ったとして、東京都の会社員の男が逮捕されました。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、東京都江東区の会社員、田中豊人容疑者（55）です。
田中容疑者は今年4月から5月にかけて福岡県久留米市に住む介護士の女性（当時48）から現金計約146万円をだまし取った疑いが持たれています。
警察によりますと、今年4月から5月にかけてSNSでアメリカ軍の男性を名乗る人物から女性に対し「お金と金メダルを送りたい。僕が日本に戻るまで安全に保管してほしい」などといった内容のメッセージが届きました。
さらに、運送会社の担当者を名乗る人物から女性に対し「あなた宛の小包を税関がスキャンし、現金が入っているのを確認しました。逮捕されたくなければ2500ドルを支払うよう要求しています」とのメッセージが届きます。
女性は指示されるまま、田中容疑者の銀行口座などに現金を振り込んだということです。
都内のコンビニエンスストアの防犯カメラにATMから現金を引き出す田中容疑者の姿が映っていたことから逮捕につながりました。
取り調べに対して田中容疑者は「私がやったことに間違いありません」と容疑を認めているということです。
警察は、田中容疑者のほかにも女性にメッセージを送った共犯者がいるとみて捜査しています。