5日に佐賀県で開幕する国民スポーツ大会で、佐賀市の実行委員会はアスリートの盗撮被害を防ぐため、一眼レフカメラなどを陸上競技の会場に持ち込むことを禁止すると発表しました。
リハーサル大会で盗撮疑い行為
佐賀市のSAGAスタジアムでは、10月11日から15日にかけて国民スポーツ大会の陸上競技が行われます。
実行委員会は、アスリートの盗撮被害を未然に防ぐため一眼レフなどレンズ交換式のカメラの持ち込みを禁止すると発表しました。
デジタルカメラやスマートフォンは持ち込みが可能ですが、撮影場所の制限があります。
RKB 江里口雄介記者「スタート地点付近の観客席ではスマホカメラなどの撮影も全て禁止されるということです」
実行委員会によると、去年8月に開催したリハーサル大会で盗撮が疑われる行為が複数確認されたため、今回、規制を設けることにしたということです。
担当者は「盗撮はアスリートを冒涜する行為で見過ごせない。善良な撮影者と外形的に区別することが難しいので協力してほしい」と話しています。
競技や種目ごとに対応に違い
国民スポーツ大会では、9月に行われた体操競技が、一眼レフカメラのほかデジタルカメラやスマートフォンによる撮影を一律に禁止する措置をとりました。
また、水泳競技では各種目で対応が異なりました。
「競泳」は撮影可能とし、「水球」と「アーティスティックスイミング」では、一眼レフカメラとビデオカメラによる撮影を禁止しました。
「飛込」は「撮影はご遠慮ください」という事前の注意喚起にとどめました。
実行委員会は、「撮影や持ち込みの是非については、リハーサル大会での状況などをふまえ、競技や種目ごとに判断している。このため対応に違いが出ている」と話しています。