ニセ情報で、高齢者が詐欺被害にあうのを未然に防いだコンビニエンスストアのオーナーに感謝状が贈られました。
直方警察署から感謝状を贈られたのは、セブンイレブン直方頓野店の久枝通隆さんです。
久枝さんは今年8月、70代の男性客が「6億円の懸賞金が当たり、受け取りのために5万円分のプリペイドカードを購入する」と話したことから警察に通報し、詐欺被害を未然に防いだということです。
セブンイレブン直方頓野店・久枝通隆さん「高齢者の方が高額なカードを買いに来られた時は怪しいということで対応すると」
北九州市のコンビニでは詐欺被害防止訓練
一方、北九州市のコンビニエンスストアでは同様の詐欺被害を防ごうという訓練が行われました。
来店客が、20万円分のプリペイドカードを購入しようとして、詐欺が疑われるという想定で従業員が声をかけました。
訓練に参加した従業員「お支払いの内容、何かお客様が感じるところ、不安なことはありませんか」
被害者役の警察官「投資で使うだけなので大丈夫です」
訓練に参加した従業員「投資ですか。それでは大丈夫ですね」
従業員は被害者役の警察官に押し切られてプリペイドカードを販売してしまいました。
訓練に参加した従業員「大丈夫ですと言われているので深くはちょっと言えなかったので、もう少し反省としてはもう少し突っ込んで言えばよかったかなと思います」
福岡県での、ニセ電話詐欺などの被害は今年に入って8月末までにあわせて874件、被害額はおよそ58億円に上っています。
警察は、電話やSNSでお金の話があったら、身近な人に相談するか警察に通報するように呼びかけています。