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鼻水・咳・・・・もしかしたら風邪ではなく”花粉症”かも!?秋も花粉症に注意!春より症状がひどくなることも

RKB毎日放送 2024年10月7日 17時32分

寒暖差で体調を崩すことが多くなるこの時期、「鼻水が止まらない」「熱が出ないのに咳が長引く」といった症状が出ている人はもしかしたらそれは風邪ではなく、秋の花粉症かもしれません。

花粉症はスギやヒノキが原因で春というイメージが強いですが、ブタクサやヨモギなど秋特有の雑草の花粉が原因で、秋も注意が必要です。

専門医によりますと、場合によっては春よりも秋の方が症状がひどくなることもあるということです。

「鼻水、喉の痛み・・・」クリニックでは9月半ばから患者が

RKB 三浦良介 記者「福岡市南区の樋井川です。この辺りには秋の花粉症の原因となるオオブタクサが生い茂っています」

秋の花粉症の原因は、水気の多い河川敷などに群生するブタクサやオオブタクサ、そして、ススキなどのイネ科の植物や、空き地や道路脇でもよく見かけるヨモギなどです。

どれもありふれた植物で、住宅街やオフィス街にも自生しています。

福岡県久留米市合川町にあるクリニックです。

まさあき耳鼻咽喉科と美容のクリニック 羽嶋正明 院長「鼻の中が腫れていて、鼻水が透明ですね。秋の花粉症、ブタクサやヨモギが原因の可能性はありますね」

患者「春はそんなに鼻水がひどくなるとか感じずに、秋になると鼻水がすごく出て、喉の痛み、イガイガまで、とてもつらいです。アレルギー検査して、ハウスダストもありましたど、ブタクサとか秋の植物アレルギーもまんべんなく私は出たから、秋はマスクが欠かせないですね」

9月半ばから鼻水や喉の痛みを訴える患者が増え、10月6日までにおよそ30人が秋の花粉症と診断されました。

まさあき耳鼻咽喉科と美容のクリニック 羽嶋正明 院長「鼻の息の通り道がすごくパンパンに腫れちゃって、息ができないような状態ですね」

特徴は「小さな花粉」喘息のような症状も

このクリニックでは鼻の状態をより詳しく調べられるように、CTの検査機器も導入しています。

羽嶋正明 院長「鼻の粘膜が腫れてますね。アレルギー性鼻炎ですね。悪くなってくると副鼻腔炎とかに移行したりすることもありますので、ひどい状態が続いている方は要注意」

秋の花粉症はくしゃみや鼻水だけでなく、喘息のような症状が出ることがあります。

その原因は花粉の大きさです。スギの花粉と比べるとブタクサは小さいのが分かります。

羽嶋正明 院長「スギの花粉はほとんど鼻の中にとどまることが多いです。一方、ブタクサとかいうのは花粉の大きさが小さいですから、さらに奥の方に入って気管まで行ったりすることがありますね」

春に多いスギの花粉は、鼻毛に絡まってくしゃみや鼻水などのアレルギー反応を引き起こします。

一方、秋に飛散するブタクサなどの花粉は小さいため、鼻毛をすり抜けて気管支まで入り込み、咳などの症状を引き起こします。

熱がないにも関わらず、喉がイガイガし咳が長引くときは秋の花粉症かもしれません。

羽嶋正明院長「ひどくなったら喘息のようにゴホゴホとひどい咳が出たりとかすることもあります。今年は暑かったので、その分、雑草もたくさん生い茂ると、花粉の量も増えてくるとは思いますから、秋の花粉症には注意していただきたいとは思います」

風邪と花粉症 症状の違いは

風邪と花粉症の主な症状です。

花粉症の場合、発熱はほとんどありませんが、目のかゆみや充血、そして、くしゃみが連続して出て、止まりません。

そして、鼻水に違いがあります。風邪の場合はネバネバして色がついていますが、花粉症の場合はサラサラした水っぽい鼻水です。

そして、喘息のような症状が出るのが、秋の花粉症の特徴です。

風邪の場合は痰が絡む咳が出ますが、花粉症の咳はコホンコホンと渇いた咳になります。

春、スギ花粉などで症状が出る人は、秋の花粉症にもなりやすいということです。

秋の花粉症 対策は 飛散距離は春より短い

花粉症の対策です。

ポリエステルやナイロン素材など花粉がつきにくいつるっとした素材の服を着る。

ウール素材のニットやセーターは花粉がつきやすいです。

そして、ブタクサやヨモギ、ススキなど秋の花粉症の原因となる植物に近寄らないことが大切です。

河川敷などを散歩する場合はマスクを着用するのも対策になります。

春の花粉症の原因となるスギやヒノキの花粉は遠くまで飛散しますが、秋の花粉症の原因となるブタクサやヨモギの花粉は5メートルから10メートル程度しか飛ばず、飛散する距離が大幅に小さいのが特徴です。

そして帰宅したら、玄関先で花粉を落として、洗顔とうがいを行う。

部屋の掃除を徹底して、空気清浄機を使うと効果的です。

ダニアレルギーにも注意

そして、この時期はハウスダストやダニなどのアレルギーにも気をつけなければなりません。

ダニは夏の間に繁殖し、9月ごろから死骸となります。

空気が乾燥する秋から冬にかけては、ダニの死骸や糞が空気中に舞い上がりやすく、吸い込むことで鼻炎や結膜炎、喘息などのアレルギーを引き起こす原因となるそうです。

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