豊かな自然に育まれた九州の食を紹介する展示商談会が8日から福岡市で開催されています。
国内外から多くのバイヤーがかけつけるこのイベント、どんな食品に注目があつまったのでしょうか?
本田奈也花アナウンサー「宮崎県の地鶏に鹿児島県のサイダー、さらに長崎県の五島うどんなど九州の食品が数多く並んでいます。」
8日から福岡市の福岡国際センターで開かれているフードエキスポ九州
九州・山口の農林水産物や加工品を扱う291の企業や団体が出展しています。
SNSで話題になった瓶に入った団子に手軽にもつ鍋を食べて欲しいと福岡のもつ鍋店が作った中華まん、そして、熊本県産の新玉ねぎだけを使った生ドレッシングです。
本田奈也花アナウンサー「玉ねぎの味がしっかり感じられる。風味が口いっぱいに広がります。また、甘さも感じられる。美味しいですね。」
11回目を迎えるフードエキスポ。今回の出展数は過去最多となりました。
気になる商品を会場で直接、商談出来ることが魅力で全国から百貨店やスーパーのバイヤーが訪れていました。
成城石井商品部・坪井元 次長「関東を基盤に展開しているスーパーマーケットで地方の特産物とかこだわりの食材とか、そういう商品のお客様からの要望は多いので販売実績としても高いものが多いことからお客様からのニーズが高い食品という考えで(会場に)探しに来ています」
ハローデイ商品部・安心院則臣さん「できるだけ地場でいろいろ集めて地産地消でやっているかどうか確認している」
(Q地場のスーパーだからこそ、そこにこだわる?)「地場の色々なメーカーの商品を売っているのでそちらを中心に探しています」
韓国や中国など10の国と地域のバイヤーの姿もありました。
中国からのバイヤー「(Q日本食は人気?)日本はヘルシー志向として知られているので、中国の消費者のなかでも非常に人気があります」
今回は、ヨーロッパからもバイヤーが。フランスでスーパーなどに日本食を卸しているハルダンさんです。
FURUSATO LTD. チョーク・デヴィット・ハルダン社長「日本の文化が今ブームになっているからそれに合わせて面白い商品を紹介したい。日本食ブームになっている」
フランスでも健康志向が強く日本食が注目されていて、今回初めて、この展示商談会を訪れました。
会場で興味を持ったのが、福岡県大牟田市にある創業147年のこんにゃく店が作るこんにゃく麺です。
石橋屋企画部・石橋陵さん「海外の方でも食べやすいように開発したのがこちらのこんにゃく麺になります。」
FURUSATO LTD. チョーク・デヴィット・ハルダン社長「海外は麺の文化が長いから紹介しやすい。そしてカロリーが低いから非常にいいと思います。」
また、午後からは熊本県の有明産の海苔を扱う業者とも商談を行いました。
最近の円安も、海外で展開する企業や輸出する日本側にとっても後押しとなっているようです。
日本海水海外販売グループ・七田麻子さん「日本食ブームで寿司とかのニーズで海苔が出ています。意外と中東とかに出ていまして伸びているところはEU圏。ヨーロッパにふりかけが伸びています」
FURUSATO LTD. チョーク・デヴィット・ハルダン社長「今は日本の円は安くなっているからすごくグッドチャンス。」
フードエキスポ九州・川原正孝 実行委員長「(Q外国に向けた取引は重要になってきている?)特に今は円安ですよね。だから輸出するメーカーにとってみたら出しやすい。今のうちに九州のいいところを海外の方に知っていただいてこれから円高になっても取引をしてもらえればと思います」
日本食ブームに円安。
九州の食が世界で販路を広げるチャンスとなっています。