ロボットやAIなどの先端技術を活用した「スマート農業」の研修会が、佐賀市で開かれました。
農業の現場で課題となっている担い手不足の解消が期待されています。
8日午前、佐賀市富士町で開かれた、スマート農業の研修会。
スマート農業とは、ロボットや人工知能=AIなどの先端技術を活用し、農作業を効率化して生産性を向上させようとするものです。
担い手不足解消などのために国や自治体が普及を進めていて8日の研修会には、中山間地域の農家や農業関係者ら約30人が参加しました。
参加者はまず、自動運転のトラクターを体験。GPS装置が取り付けられていて、自動で進むため、難しいハンドル操作をする必要がありません。
トラクターに試乗した人「(ハンドルは)放してます。手放しですね。経験がない人でも乗っていて楽かなと」
トラクターに試乗した人「事故がなくなると思います。GPSがついて」
高田佳明記者「リモコンで操作してるのはロボット草刈り機です。急な斜面など人が作業しにくい場所でも簡単に草を刈ることができるということです」
続いて体験したのは、農作業の中でも重労働で時間がかかる草刈りです。
草刈り体験をした人「操縦はよかですよ。人間もくたびれる。どうしても機械に頼りたい」
佐賀市農業振興課・土井邦生係長「農業に精通していない人でも熟練者並みの作業ができる。担い手の確保につながっていくかなと考えている」
佐賀市では、今後も研修会や講演会などを開いて、スマート農業の普及を進め、担い手不足の解消につなげたいとしています。