博多と韓国・釜山を結ぶ高速船・クイーンビートルが、浸水を隠して運航を続けていた問題で、高速船の船長が聞き取りに対し、「これ以上は厳しいと判断し会社に伝えた」と話していたことが分かりました。
クイーンビートルを運航するJR九州高速船は、今年2月、船首部分への浸水を確認しながら国に報告せず、浸水したことを知らせる警報センサーの位置をずらして浸水を隠蔽し、3か月以上運航を続けていました。
九州運輸局が2024年5月末に実施した臨時検査では、JR九州高速船側がセンサーを元に戻すなどして、不正の発覚を免れていたことも分かっています。
国交省の抜き打ち監査で8月に不正が発覚した後、高速船の船長が聞き取りに対し、「これ以上は厳しいと判断し、会社に伝えた」と話していたことが関係者への取材で分かりました。
国はJR九州高速船に対して、今月中に管理者2人を解任し、輸送の安全確保を命じる行政処分を出しています。