子供たちが列車の中で大声で歌えば普段は怒られるところですが…今回は問題ありません。
JR九州が今年4月から始めた新たなサービスです。
列車で歌ったり騒いだり・・・
福岡市博多区のJR南福岡駅です。
ホームに入ってくる特急列車。
乗り込むのは…保育園に通う園児たち先生も一緒です。
車内をのぞいてみると…他のお客さんはいません。
そして・・・歌ったり騒いだりする園児たち。でも大丈夫。実はこの列車、貸し切りなんです。
園児「楽しいです」「歌を歌ったりするのが楽しかった」
気軽に列車を貸し切りに!?
これは、JR九州が実施している貸し切り列車コース「トレチャッタ!」
今年4月から始めたもので、個人や団体で列車を1両単位で貸し切ることが出来ます。
費用は日時や目的地によって異なります。
隅田保育園 木林純子 園長「楽しいんじゃないですか。あのはしゃぎよう。列車に乗ることがあまりないから、いろんな経験をたくさんさせたいので、その中の一つ。列車を貸し切るということはないんですよ。貸し切れるというシチュエーションがない」
この保育園では11日、年長児の日帰り旅行として、この列車を貸し切りました。
大きな声で歌ったり、お弁当を食べたり、気兼ねなく列車での旅を楽しみました。
背景には”2024年問題”
この貸し切り列車、どんな狙いがあるのでしょうか。
JR九州 旅行課 堀篤史 課長「背景には2024年問題であるとか、CO2削減の問題であるとか、そういったことをふまえて貸し切り列車で皆さんで移動いただきたいということで始めました」
日本バス協会によると、バスの運転手の数は2024年度時点で10万8000人、2030年度には9万3000人まで減少する見通しです。
また、いわゆる2024年問題でバスの運転手不足が叫ばれるなか、JR九州は修学旅行や企業の団体などに、鉄道をより気軽に利用して欲しいという狙いがあるのです。
園児たちは約1時間半かけて目的地の門司港駅に到着すると九州鉄道記念館を見学。
列車づくしの一日を満喫したようです。