10月17日（木）夜の満月は、2024年の満月の中で最も大きく見える「スーパームーン」です。天気が良ければ、是非ご覧ください。
月の大きさが変われば当然、輝き（明るさ）も変わります。
しかしなぜ、1年の中で満月の大きさが変わるのでしょうか。
なぜ、月の大きさが変わる？
月は地球の周りをまわっている衛星ですが、その公転軌道、実は円ではなく楕円なのです。
このため、満月の、月の位置が変われば、地球からの距離も変わることになり、見た目の大きさも変わってくるというわけです。
今年最も小さかった満月は？
今年2024年に最大の満月があるなら、もちろん最小の満月もあります。
いつかというと、もう過ぎてしまいましたが、2月24日の満月でした。
地球から月までの距離は、今年最大の満月となる10月17日が約35万7千キロなのに対し、最小の満月は約40万6千キロもあり、約5万キロ、地球1周（4万キロ）以上の差があるのです。
最大の満月と最小の満月、大きさと明るさはこんなに違う
地球から月までの距離がそれだけ違うなら、当然大きさと明るさも違います。
去年の最小と最大の満月を並べて比べて見ましょう。地球から月までの距離は、ともに今年とほぼ同じです。
図をみると、かなり違うことが分かります。
直径で14%大きく、明るさは何と3割も増すのです。
17日夜の今年最大の満月「スーパームーン」、それだけを見ると「なるほど、確かに大きい！」とは感じないかもしれませんが、明るさが1.3倍なんだと認識して見ると、その輝きに魅了されること間違いなしです。
「スーパームーン」が見えるかどうか、あとはお天気次第ですね。
RKB 気象予報士 龍山康朗