衆議院選挙の投開票日まで残り10日となり、期日前投票もはじまっています。
今回の衆院選では1票の格差を是正するため、全国140選挙区で区割り変更が行われました。福岡県では福岡市東区の一部地域が1区から4区に変わっています。
「区割り変更」されたのは
今回の選挙から区割り変更されたのは、福岡市博多区と東区を選挙区とする福岡1区と宗像市や粕屋郡などを選挙区とする福岡4区です。
これまで福岡1区だった福岡市東区の青葉や多々良、香椎などの一部の地域が4区に変更されました。
対象となる有権者の数はおよそ2万7000人です。
有権者からは”困惑の声”
福岡1区から4区に変更となった地域の有権者からは困惑する声が聞かれました。
60代男性「わけわからんけん、誰に票を入れるかっていうのがまったく全然わからんっていう感じ。あとはもう党で選ぶしかないって感じ。わからんやったら」
Q自分の投票区は知っている?
80代女性「こちらは4区やったやろか。4区ですか?」
福岡4区は「保守分裂」の構図で、あわせて6人が立候補し、激戦となっています。政治とカネの問題や経済対策、子育て支援などで論戦を繰り広げています。
70代男性「4区の候補者のポスターがこの近くに貼られていたものだから、『あれ?じゃあ4区に変わったのかな?』っていうのはそれで初めて知った。各候補者がどういう考えを持ってらっしゃるかっていうところが一番かと思います」
「区割り変更」全国では過去最多に
今回の衆院選では「1票の格差」を是正するため、選挙区の定数が全国で「10増10減」となりました。
区割りの変更は、25都道府県の140選挙区で、過去最多となっています。
区割り変更された区役所の対応は
これまで福岡1区の候補者に投票していた人は混乱しそうです。
福岡市の東区役所では期日前投票所の入口を分けて、職員が投票者の住所を一人一人確認して案内しています。
選挙管理員会によりますと、これまでより職員を15人ほど増やして対応しているそうです。
1票の価値は人口の多い地域ほど軽く、少ない地域では重くなる傾向と考えられています。
1票の格差を是正するための区割り変更。
有権者からは戸惑いの声も聞かれましたが、得票にどういう変化をもたらすのか注目されます。