佐賀県は17日、伊万里市で井戸水を原因とする「腸管出血性大腸菌O157」による食中毒が発生したと発表しました。
佐賀県によりますと9月、伊万里市に住む3世帯7人の男女(10歳未満~70代)が下痢や腹痛などの症状を訴えました。
7人に共通の食事はなく、共通の井戸水を使っていることから、伊万里保健福祉事務所が調査した結果、井戸水と患者3人から「腸管出血性大腸菌O157」が検出されたということです。
7人は現在、全員、回復しているということです。
この地域は水道が通っておらず、日常的に井戸水を使っていて、佐賀県は、「動物のふんを介して井戸水が汚染された可能性が高い」とみています。
佐賀県によりますと井戸水を原因とするO157の食中毒は1998年に統計を取り始めて以来、初めてということです。
佐賀県は、「きれいに見える水も目に見えない細菌などがいることがある。必要に応じて煮沸や塩素消毒などを行ってほしい」と注意を呼びかけています。