10月27日に投票と開票が行われる衆議院選挙。
JNNは、有権者に対し選挙戦序盤戦の15日と16日にかけてインターネット調査を行いました。
RKBの独自取材を加味して福岡と佐賀の各選挙区の情勢を分析しました。
福岡1区
福岡市博多区と東区を選挙区とする福岡1区は6人の戦いです。
5回目の当選を狙う自民党の前職・井上貴博候補(62)は、自民・公明支持層を固め優位に進めています。
立憲民主党の新人・丸尾圭祐候補は、無党派層へも食い込み懸命に追っています。
日本維新の会の前職・山本剛正候補(52)、共産党の新人・綿貫英彦候補(58)は、政党支持層以外への取り込みを狙っています。
社民党の新人・村田峻一候補(32)、参政党の新人・緒方貴恵候補(40)は苦しい戦いとなっています。
福岡2区
6人が立候補した「福岡2区」は自民党と立憲民主党の前職が横一線の戦いです。
自民党の前職・鬼木誠候補(52)は、自民・公明の支持層をまとめていますが無党派層からの支持が伸び悩んでいます。
立憲民主党の前職・稲富修二候補(54)は、立憲支持層をまとめたほか、無党派層にも食い込んでいます。
日本維新の会の新人・本司敬宏候補(39)、共産党の新人・松尾律子候補(52)は、それぞれの所属政党支持層以外の取り込みに懸命です。
参政党の新人・黒石裕子候補(32)、無所属の新人・沖園理恵候補(50)は伸び悩んでいます。
福岡3区
福岡市西部などを選挙区とする「福岡3区」には6人が立候補しています。
自民党の前職を立憲民主党の新人が激しく追い上げています。
自民党の前職・古賀篤候補(52)が一歩リードしていますが、連立を組む公明支持層への広がりを欠いています。
立憲民主党の新人・仁戸田元気候補(45)は無党派層にも浸透し激しく追い上げています。
日本維新の会の新人・瀬尾英昇司候補(49)、れいわ新選組の新人・奥田芙美代候補(47)は政党支持層以外の取り込みを狙っています。
共産党の新人・山口湧人候補(35)、参政党の新人・重松雄子候補(65)は伸び悩んでいます。
福岡4区
宗像市や粕屋郡などを選挙区とする「福岡4区」には6人が立候補しています。
自民党の前職が一歩リードしていますが日本維新の会の前職と国民民主党の新人が猛追しています。
裏金問題の当事者の一人自民党の前職・宮内秀樹候補(62)は、自民・公明支持層を固め先行しています。
日本維新の会の前職・阿部弘樹候補(62)は無党派層に浸透し激しく追い上げています。
国民民主党の新人・許斐亮太郎候補(50)は野党支持層や無党派層の一部に食い込み猛追しています。
無所属の新人・吉松源昭候補(56)は自民支持層の広がりを欠いています。
社民党の宗晶子候補(53)は社民支持層はまとめていますが苦しい戦いです。
参政党の新人・行平佳弘候補(38)は、支持が広がっていません。
福岡5区
太宰府市や筑紫野市などを選挙区とする「福岡5区」には5人が立候補しています。
自民党の新人を立憲民主党の前職が追っています。
自民党の新人・栗原渉候補(59)が自民・公明支持層を固め一歩リードしています。
立憲民主党の前職・堤かなめ候補(64)は立憲と共産の支持層と無党派層の一部に浸透し追い上げています。
日本維新の会の新人・松尾嘉三候補(56)は他の政党からの支持拡大を狙っています。
参政党の新人・岡部吉高候補(42)、無所属・新人のタコスキッド候補(48)は独自の戦いです。
福岡6区
久留米市など筑後地区を選挙区とする「福岡6区」は5人が立候補しています。
自民党の前職が優位に戦いを進めています。
自民党の前職・鳩山二郎候補(45)は自民・公明支持層をまとめ企業や団体の推薦も受け幅広い支持を得ています。
国民民主党の新人・近藤雅彦候補(49)は、無党派層への浸透を図り追い上げを狙います。
日本維新の会の新人・福成健太候補(42)は伸び悩んでいます。
共産党の新人・河野一弘候補(52)と参政党の新人・古川恭二候補(58)は、政党支持層以外に広がりを欠いています。
福岡7区
大牟田市など県南部を選挙区とする福岡7区は3人が立候補しています。
自民党の前職・藤丸敏候補(64)は、自民・公明の支持層を固め一歩リードしています。
立憲民主党の新人・亀田晃尚候補(53)は無党派層への食い込みを狙います。
共産党の新人・平島史朗候補(65)は、知名度に欠き伸び悩んでいます。
福岡8区
筑豊エリアを選挙区とする「福岡8区」には3人が立候補。
自民党の前職・麻生太郎候補(84)は、自民・公明の支持層と無党派層も取り込み優位に戦いを進めています。
共産党の新人・河野祥子候補(44)は政党支持層を固めていますが広がりに欠いています。
無所属の新人・森田俊文候補(61)は、自民党批判票の受け皿を目指していますが苦しい戦いとなっています。
福岡9区
北九州市の西側を選挙区とする「福岡9区」には4人が立候補。
一歩リードする無所属の前職を無所属の新人が追い上げています。
無所属の前職・緒方林太郎候補(51)は、立憲支持層や無党派層のほか自民支持層の一部にも食い込み優位に戦いを進めています。
無所属の新人・三原朝利候補(46)は、推薦を受ける公明支持層と自民支持層の一部を取り込み追い上げています。
共産党の新人・山田博敏候補(62)は、共産支持層を固めていますが広がりがなく苦しい戦いです。
参政党の新人・山本直緒美候補(60)は、知名度不足が否めず支持の広がりを欠いています。
福岡10区
「福岡10区」には5人が立候補しています。
立憲民主党の前職を新人の2人が激しく追っています。
立憲民主党の前職・城井崇(51)は、立憲支持層を固めているほか無党派層からの支持も得ています。
自民党の新人・吉村悠候補(39)は自民・公明支持層をまとめ猛追しています。
無所属・新人の大石仁人候補(39)は、自民支持層と無党派層にも食い込んでいて激しく追い上げています。
日本維新の会の福本尭候補(42)、共産党の一ノ瀬小夜子候補(75)は、共産支持層以外に浸透しておらず厳しい戦いです。
福岡11区
田川市や行橋市などを選挙区とする「福岡11区」は3人が立候補しています。
自民党の前職と日本維新の会の新人が激しく競り合っています。
自民党の前職・武田良太候補(56)は、裏金問題の逆風の中、自民・公明支持層をまとめていますが、無党派層が伸び悩んでいます。
日本維新の会の新人・村上智信候補(55)は、維新支持層と無党派層の支持を集めていて武田候補と激しく競り合っています。
社民党の新人・志岐玲子候補(71)は、政党支持層以外は広がりを欠き苦しい戦いです。
佐賀1区
佐賀市など県南部を選挙区とする「佐賀1区」は、与野党前職の一騎打ちの戦いです。
立憲民主党の前職・原口一博候補(65)は、野党支持層と無党派層などに食い込み一歩リードしています。
自民党の前職・岩田和親候補(51)は、自民・公明の支持層をほぼ固め原口候補を猛追しています。
佐賀2区
唐津市など佐賀県西部を選挙区とする「佐賀2区」には4人が立候補しています。
立憲民主党の前職が優位に進めています。
立憲民主党の前職・大串博志候補(59)は、無党派層にも浸透し優位に戦いを進めています。
自民党の前職・古川康候補(66)は、自民・公明の支持層には浸透していますがリードを許しています。
共産党の新人・井上祐輔候補(38)は、共産支持層以外への広がりに欠き苦しい戦いです。
参政党の新人・下吹越優也候補(31)は、知名度不足が否めず厳しい戦いです。