「まるでチーター」のスピード
プロ全12球団が興味を示す九州産業大学4年、ショートの浦田俊輔選手。
3歳年上の兄に影響されて、小学1年生から野球を始めました。
小さいころから、足が速く50メートルは5.8秒。その俊足を生かしたプレーで、チームの4季連続リーグ優勝に大きく貢献しました。
高校時代からの後輩、牧選手は「攻撃でも守備でもほんとにスピードがある選手だと思うので、ほんとにチーターみたいな感じかなと思います。」とコメント。
91打席で三振はわずか1つ驚異のミート力
チーターのような速さを誇る浦田選手ですが、監督も驚くミート力が武器です。今年のリーグ戦での打率は4割超え。
さらに91打数のうち、三振はわずか1つしか喫していません。本人も三振はしないように意識しているそうで、本能的に体が動くというかそこの選球眼っていう面では自信があると語ります。
そんな浦田選手が、プロ注目の選手にまで成長したのは、大学に入学したばかりのころの挫折がきっかけでした。
スピードは維持しつつパワーアップ
自信をもって入部したものの「バッティングっていう面では先輩とかみんなに劣るモノがあった」と振り返る浦田選手。
浦田選手:「筋力トレーニングっていう面でもう一度強化しないと通用しないと思い、そこから筋力トレーニングを欠かさずにやってきた」
週5回の筋力トレーニングでパワーをつけて、打撃も向上。チームメイトからは「高校の時から一回りも二回りもでかくなった」「七回りぐらい」と言われるほどの成長ぶり。
170センチと小柄ですが、武器であるスピードは落とさず、体重も増やしてパワーアップしました。
大学のリーグ戦では、走攻守そろった活躍で3年生の春から4シーズンで合計9つのタイトルを獲得しました。
「グローブに謝る」人柄
真面目でストイックな浦田選手、後輩から、「人としても選手としても一番目標している選手」と言われるほど慕われていますが、実は人だけでなく道具にまで優しいんです。
グローブを落とした時には“ごめんね”と謝り、人に話しかけるような感じで道具にも愛情を注いでいます。「名選手は道具を大事にする」。すでにその片鱗が垣間見えるようです。
その人柄でも周りを惹きつける浦田選手ですが、最大の目標「プロ野球選手」が、いま手の届くところにあります。運命の日は3日後、天命を待ちます。