これから寒くなり増えてくるのがインフルエンザ。今シーズンから、鼻にスプレーするタイプのワクチン接種が始まりました。
注射に比べて痛みが少ないのが特徴ですが、注意すべき点もあるようです。
インフルエンザワクチン「フルミスト」
10月17日、福岡市内の耳鼻科では、「注射が大嫌い」という子供がインフルエンザのワクチン接種を受けていました。
接種を終えた子供「痛くありませんでした。」
Q注射と比べてどうでした?
接種を終えた子供「大丈夫でした。毎年受けられそうです。」
保護者「よかったです。これで病院に連れてくるストレスがなくなりました」
子供が受けたのは、鼻のなかにスプレーするタイプのインフルエンザワクチン「フルミスト」です。
左の鼻にシュ。右の鼻にシュ。これで完了です。
「フルミスト」は毒性が弱いインフルエンザウイルスを鼻の粘膜に投与することで、免疫の働きを高めるものです。
なかの耳鼻科・美容皮ふ科 中野貴史院長「効果は基本的に注射と差がないと言われています。まずは1回で良い。注射が嫌な子もいますし、注射そのもので腫れたり痛くなったりして2回目がなかなか接種できない子がいたりするので、一番いいのではないかと思ってます。」
注射タイプとの違い
注射によるインフルエンザワクチンが生後6か月以上のすべての人が対象なのに対し、スプレータイプ(点鼻)は2歳から19歳未満の人が対象です。
料金は医療機関によって差がありますが、注射に比べて若干割高です。
【対象年齢】注射…生後6か月以上点鼻…2歳から19歳未満
【接種回数】注射…13歳未満2回13歳以上1回点鼻…1回
【副反応】注射…接種した部位の腫れ、痛みなど点鼻…鼻づまり、咳など
【料金(なかの耳鼻科・美容皮ふ科の場合)】注射…1回目3500円2回目2000円~3000円点鼻…1回8000円
注射タイプが推奨される人
日本小児科学会がスプレータイプ(点鼻)ワクチンに関する考え方を公表しています
免疫不全の人、妊娠中の人は点鼻型のワクチンは毒性が弱いウイルスを使っているため注射タイプを推奨。
周囲に免疫不全の患者がいる人授乳中の人も周囲の人に感染させる可能性があるため注射するタイプのワクチンを推奨しています
今シーズンから始まったワクチンのため、接種を希望する場合は事前に医療機関への確認が必要です。