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「未来を作るのが楽しい」小学生が「マイクラ」で「未来のまちづくり」空中庭園や夢の図書館も

RKB毎日放送 2024年10月23日 14時31分

こどもたちに福岡の未来のまちの姿を考えてもらおうというイベントが開かれました。

使ったのはこどもたちに人気のゲーム「マインクラフト」。デジタル版のブロック遊びとも言われ、教育的効果にも注目が集まっています。

およそ1か月かけてチームで考えた「未来のまち」はどんな魅力にあふれているんでしょうか。

小学生が「未来のまち」を発表

福岡市役所前で開かれた「ザ・クリエイターズ」。福岡で活動するクリエイターによる発表と交流を目的としたイベントです。

そのメインステージに上がったのが福岡市内に住む小学4年生から6年生までのおよそ20人。

グループに分かれて、ある発表をしました。

小学生「題名は『世界で1つだけの木のドーム』です。内容は皆で時間をかけて1つの木を守るためにドームを作りました」「題名は『なんでも図書館』です。ここでは世界中のどんな本でも翻訳して読むことができます」

発表した小学生たちが取り組んできたのは「ザ・クリエイターズ」の中のイベントのひとつ「未来のまちづくりプロジェクト」です。

未来の福岡について考え、自由な発想を形にしてほしいと企画されました。

「マイクラ」使って「理想のまち」

まちづくりに使うのは人気ゲーム「マインクラフト」。様々なブロックを組み合わせて建物などを作り、理想のまちを形作っていきます。

今回のプロジェクトではまったく架空のまちを作るのではなく、福岡市内のある地区をベースに夢を膨らませます。

舞台はアイランドシティ

こどもたちが訪れたのは、とあるマンションの屋上。福岡市東区のアイランドシティです。

1994年に着工した人工島、2005年に住宅への入居が始まり、順次、学校や病院・商業施設が整備され、今も変わり続けている街です。

こどもたちは、実際にまちをまわって未来の姿をイメージしていきます。

プロジェクトに協力する積水ハウス田中信彦さん「途中までできてますけど、向こうはまだ手つかずのエリアになりますので、みなさんのイメージで埋めてもらえるといいかも」

RKB山内耕介ディレクター「どんなところを見て歩いている?」

小学生「自然と建物が融合しているところとか。自然を多くしすぎると建物が目立たたんくなる。逆に建物が多くなると自然と融合したまちと言えなくなる」

「未来のまち」の必要なものは

見て回った後は、未来のまちの構想を練ります。

アイランドシティに何が必要なのか…。4人ずつのグループに分かれ、意見を出し合いました。

小学生「公園公園公園」

アイランドシティをイメージした仮想空間の中にグループの仲間と協力し、マインクラフトで建物などを作っていきます。

小学生「緑がたくさんのまちを目指している」「マインクラフトは何でもできるから想像以上に楽しくできるから未来を作るのが楽しい」

「こどもならではの発想に期待」

プロジェクトに協力する積水ハウス松丸貴一さん「こどもたちは発想も大人と違って柔らかいところもあるので、こんな形の建物があったらいいな、こういう色の建物おもしろいんじゃないかなとか子供たちならではの発想を期待している」

1か月にわたって「未来のまちづくり」に取り組んできたこどもたち、成果発表会の日を迎えました。

「木を覆うドーム」や「空中庭園」も

これは「アイランドシティのシンボルに」と作った高さ数百メートルはある大木。それをガラスでドーム型に覆いました。

小学生「工夫したところは木を大きく見せるために遠近法を使いました。感想は今回2回目で勇気を出して、巨大建築をしました。最初はまた上手にできるか緊張したけど成功してよかったです」

高層のオフィスビルの上に空に浮かぶ庭園を作ったチームも。

小学生「僕は内装係なので、1階のロビーを担当しました。外には桜や緑豊かな庭が見え、ロビーの装飾はこの教育版マインクラフトでしか使えないアイテムを使いました。点数は100点です。とても頑張りました」

「楽しくて最高だった」

小学生「今まで頑張って作ってきたのをみんなに見せれてうれしかった」「最初はうまくいくかな大丈夫かなと緊張した場面もあったけど、やってみるとめちゃめちゃ楽しくて最高でした」

1か月にわたって仲間と一緒に考えた「未来のまちづくり」、自分たちが暮らす福岡をより良くするにはどうしたらいいのか考えるきっかけにもなったようです。

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