自民・公明の与党が過半数割れとなった今回の衆議院選挙。
福岡県と佐賀県の小選挙区では、自民党の候補5人が敗れる結果となりました。
衆議院選挙から一夜明けた28日、当選した議員は気持ちを新たにしていました。
福岡2区
福岡2区で当選 立憲・稲富修二氏「ありがとうございました」
有権者「やっと勝ったね。長かった」
自民党の前職に5回目の挑戦で競り勝った福岡2区の立憲民主党、稲富修二氏。
28日も選挙戦の時と変わらず、午前6時半から街頭に立ち、有権者にあいさつをしました。
福岡2区で当選 立憲・稲富修二氏
「比例復活してずっと5年間浪人して当選した朝も嬉しかったですけど、きょうももちろん嬉しいですけど、責任というかこれから大事だと強く思っている」
福岡5区
「疲れましたよ、疲れたー」
朝刊に目を通しながら、当選の喜びをかみしめていたのは、福岡5区で立憲民主党の前職を破った自民党の栗原渉氏です。
前回の衆院選では党の公認争いに敗れ、公示直前で出馬を辞退しただけに、喜びもひとしおです。
福岡5区で当選 自民・栗原渉氏
「実感はあまりないですね。不思議な感じがしますよ」
前回失った自民党の議席を取り戻した栗原氏ですが、政治とカネの問題に対しては「ひとりひとりの意識を変える必要がある」と感じています。
自民・栗原渉氏
「人の道を間違えないことですね。政治家である前に人でなきゃいかん」
福岡・佐賀の小選挙区は
「裏金問題」への逆風で自公の過半数割れとなった今回の選挙。
福岡県内の11の小選挙区では、自民党が7議席、立憲民主党が2議席、日本維新の会が1議席、無所属が1議席を獲得しました。一方、佐賀県の小選挙区では立憲民主党が自民党の公認候補を破り、2議席を死守しました。
躍進の国民民主党 福岡でも初当選
今回の選挙で大きく躍進したのが国民民主党です。
議席数は公示前の7議席から4倍の28議席まで伸ばし、福岡4区では許斐亮太郎氏が比例復活で初当選を果たしました。
福岡4区で比例復活当選 国民・許斐亮太郎氏
「比例復活とはいえどもみなさまから議席を頂きましたので、これをしっかりと使命を果たしていくという気持ちでいっぱいですね」
このほか小選挙区では敗れたものの自民党の鬼木誠氏、岩田和親氏、古川康氏、立憲民主党の堤かなめ氏、日本維新の会の阿部弘樹氏が比例で復活当選しています。