福岡県北九州市は日本製鉄と共同で、製鉄の副産物を活用した新たな雑草対策の実証実験を始めました。
北九州市小倉北区では30日、市から委託を受けた業者が、雑草が生えている市道の中央分離帯に舗装材を流し込み、固める作業を行いました。
北九州市はこれまで道路などに生える雑草については伸びた草を刈る「除草」で対応してきましたが今回の実証実験は草が生える場所を舗装する「防草」で、雑草対策のコストを抑えようという試みです。
舗装材には、日本製鉄が鉄を作る際の副産物である「鋼鉄スラグ」が使われていて、従来のコンクリートと比べコストが3分の1ほどに抑えられるということです。
市は今後、市内7か所の中央分離帯・およそ2000平方メートルで対策を施して効果や耐久性などを検証し、今年度中に今後の雑草対策の素案をまとめる方針です。