工藤会の元幹部から現金1200万円を脅し取られた男性が、工藤会のトップらに対し損害賠償を求める訴えを起こしました。提訴の準備費用は、福岡県警が全額負担しています。
福岡県北九州市内に住む男性は、2018年からの3年間で特定危険指定暴力団・工藤会の元幹部(56)から1200万円を脅し取られました。
元幹部は去年1月に工藤会を脱退、去年5月、福岡地裁小倉支部で懲役4年の判決が確定しました。
被害を受けた男性は31日、工藤会トップの野村悟被告(77)とナンバー2の田上不美夫被告(68)、それに有罪判決が確定した元幹部(56)を相手取り、およそ1500万円の損害賠償を求め提訴しました。
提訴にあたり、男性は事前調査に必要な弁護士費用などについて、県警が負担する制度を利用したということです。
制度を利用しての提訴は去年6月の制度開始以降初めてだということです。