3年前、福岡県うきは市で保険金目的で叔父を殺害したとされる男の裁判です。
31日に始まった控訴審で、弁護側は改めて無罪を主張しました。
起訴状などによりますと、無職の松成英一郎被告(57)は2021年、うきは市の駐車場で当時64歳の叔父を車で何度もひいて殺害し、生命保険金を騙し取ったとして殺人や詐欺などの罪に問われています。
無罪を主張していた松成被告に対し、1審の福岡地裁は「被告以外の犯人は考えられない」などとして、無期懲役の判決を言い渡し、その後、松成被告が判決を不服として控訴していました。
31日の控訴審で、弁護側は「検察側が主張する事件の発生時間が違っている可能性がある」などとしたうえで、「本人が事件発生時に現場にいたという直接的な証拠がない」として無罪を主張しました。
一方検察側は、控訴棄却を求めています。