九州電力は31日、この夏の猛暑で冷房需要が増え、中間決算の売上高は過去最高を更新したと発表しました。一方、原発の稼働日数が減ったことなどから、経常利益は減益となっています。
売上高は前年度比で658億円増
九州電力は31日、2024年度の中間決算を発表しました。売上高は2023年度に比べて658億円増加し、1兆1511億円となりました。
4期連続の増収で、過去最高を更新しました。この夏の猛暑で冷房需要が増えたことなどから、家庭向けなどの小売電力も新電力への卸売電力も増加したということです。
経常利益は2期ぶりの減益に
一方で、定期検査のため原子力発電所の稼働日数が減ったことや卸売電力価格の変動などで経常利益は2期ぶりの減益となりました。
九州電力の池辺社長は、現時点における冬の電力需給について、「安定供給に最低減必要な予備率3%を確保できる見通し」とする一方で、中東、ウクライナ情勢の影響などを踏まえて「楽観できる状況ではないと認識している」としています。