きょうから11月。
11月に値上げされる食品は、282品目で、ふりかけなどの加工食品やチョコレートに加え、コメの価格高騰を受け、パックご飯の値段も上がっています。
コメ使用した冷凍食品も
帝国データバンクが主要食品メーカー195社を対象に実施した調査によりますと、11月に値上げされる食品は282品目です。
分野別では、ふりかけなどの加工食品の値上げが最も多く、
丸美屋食品では、「ポケモン」や「パウパトロール」などのキャラクターふりかけやお茶漬けが10円~40円の値上げです。
また、コメの価格高騰でパックご飯も値上げです。
東洋水産は「あったかごはん」などの55品目の価格を13~14%引き上げています。
サトウ食品も12月、「サトウのごはん」をおよそ11~14%値上げします。
また、ニチレイフーズはチャーハンや焼きおにぎりなどコメを使ったすべての冷凍食品を来年2月から最大でおよそ30%値上げすると発表しました。
飲料では、大塚製薬が「ポカリスエット」や「オロナミンCドリンク」など20品目を、8.8~18.2%引き上げ。
カカオ豆の高騰が続いているため、ロッテはチョコレートを中心とした菓子類70品目を最大38.4%引き上げていて、「コアラのマーチ」や「パイの実」は8月に続いて今年2回目の値上げとなっています。
来年は今年を上回る値上げ?
11月の食品値上げは282品目で、今年最小となりました
今年1年間の値上げ品目数は前の年のおよそ4割にあたる1万3000品目程度に落ち着く見通しです。
10月は今年最多の2911品目の値上げがあったばかりなので、企業の価格転嫁に対する慎重な姿勢も見えます。
帝国データバンクは「来年も値下げにつながる材料は乏しく、粘着質な値上げの継続が見込まれる」「賃上げの動きは人件費の上昇につながるため、来年は今年を上回る品目が値上げとなる可能性が高い」と分析しています。
電気料金とガス料金も
そして、政府の補助金が終了したため、11月使用分から電気料金とガス料金が上がります。
九州電力は前の月より622円上がって、7,553円。
西部ガスは209円上がって、6,649円です。
ロシアのウクライナ侵攻で燃料価格が高騰したことを受け、去年1月から始まったエネルギー価格の補助金。
今年5月にいったん終了しましたが、夏の酷暑対策で8月から10月まで追加されていました。
政府がこれまでに投じた額は、ガソリンの補助金も含めて、11兆円に上っています。
今回の衆議院選挙でも、複数の政党が物価高対策として補助の継続を公約に掲げていました。
政府が11月にもとりまとめる予定の新たな経済対策でどう対応するのか注目されています。