サガン鳥栖の小柳智之社長が3日、町田戦の試合前に取材に応じ、来季のJ2降格についてコメントした。主な一問一答は次のとおり。
Q.降格への受け止めー
「いつも応援いただいているサポーター、スポンサーの皆さま、サガン鳥栖に関わるすべての皆さまに、非常に深くお詫び申し上げたい。ただ、この結果は変えようがないので、これからしっかりと前を向いて、来季に向けた戦いにつながるように、残りの4試合をしっかり戦って、今季を良く終えて、来季につながる形で終えたい」
Q.降格の要因ー
「今シーズンに関しては、強化のことに関して基本的に私の方からお答えすべきではないと思っている。会社としてはサポートの部分で、もう少しチームを支えてあげることができなかったかなと思いますし、組織として、チームが全体で戦えていなかった」
Q.債務超過についてー
「2025年中の解消がひとつのかたちに変わったので、そこに向けていま取り組みをしているところ。今季ある程度、会社の数字としては、ある程度の利益が出せれば、かたちになると思っている」
Q.降格後についた新規スポンサーからはどんな言葉ー
「クラブを長年応援して頂いているスポンサーからは、また引き続きクラブを支援すると。ただ、カテゴリーとしてはJ1とJ2では、価値の部分が下がることは確実なので、何か他にいい提供ができないかも含めて、しっかり考えてやっていきたい」
Q.自身の進退はー
「責任の取り方は様々だと思う。私の中では、来季J1に上げてから、ということをひとつ目標にしていきたい、これは私の責任かなと思っています。財務状況としては改善しつつある、私の中では最後までやり切って。当時4.3億の債務超過の中で、代表に就任したが、まず一番に債務超過の解消を掲げた。ここをやり切った上で、進退については結論を出したい。この件に関しては株主総会で結論が出る、個人で決められることではないことは了承頂きたい」
Q.チーム全体で戦えなかったのは、具体的にどういった点ー
「会社として基本的な方針としては、しっかりと売上を作って、利益を出して、チームやユースに還元していく仕組みを作ることが会社の役目と思っている。その部分で一体感、選手と現場、会社が何かひとつ噛み合ってなかったんじゃないかなと、しっかりと分析をして、試合が全て終わった時に、強化含めて話していきたい、これはあくまで自分の感覚の話で、もっと会社としてやれることがあったんじゃないかと思っている」
Q.降格が決まってから現場とのコミュニケーションはー
「京都戦が終わって、翌々日の朝のミーティングに参加して、今もファン、サポーターの皆さんに応援して頂いているので、まずは今年、最後の最後まで戦って欲しいと強く伝えた」
Q.1年で昇格するための道筋はー
「まずは一体となって、会社もチームも、ファン、サポーターの方にも、会社のビジョンをしっかり共有して、同じ方向を向くことが大事だと思うので、来年1月の新体制発表の際に、財務の面に関してもしっかりとお伝えしたい、みんなで一緒にJ1を目指すかたちを作りたい」
Q.夏のイレギュラーなかたちでの5選手の移籍、財務的にはー
「それなりにチーム人件費も今季に関しては、うーん、乗せているというか、正確な数字は後で発表しますけど、かなりの金額を上げていることは事実なので、そこは見て頂いてからしっかり説明したいと思っています」