5日午前7時ごろ、長崎県松浦市青島付近の海上で乗客乗員、計8人を乗せたフェリーがエンジントラブルで航行できなくなりました。すでにタグボートによるえい航作業が完了し、佐賀県の伊万里港に着岸したということです。けが人はいませんでした。
フェリーが航行不能に
5日午前7時20分ごろ、長崎県松浦市の青島付近を航行していたフェリー「たらまゆう」の船長から「ブラックアウト(船内電源の喪失)したので、船が動かなくなりました」と唐津海上保安部に通報がありました。
通報を受け、巡視艇「ゆみかぜ」や民間のタグボートが現場に向かってえい航作業を行い、正午ごろに伊万里港に着岸したということです。
伊万里海上保安署によりますと、フェリーは工事車両を運搬するための船で、5日午前5時50分に伊万里市七ツ島岸壁を出港し、佐世保市宇久平港へ向かっていたところ、エンジントラブルによって航行できなくなったということです。
乗客乗員にけがはなし
フェリーには乗員と工事車両の運転手、計8人が乗っていたほか、セメント車や10トントラックが積み込まれていました。
乗客乗員にけがはなく、周辺海域への油の流出も確認されていません。
伊万里海上保安署はエンジントラブルの原因などについて調べる方針です。