福岡市南区で50代の男性が女性を名乗る人物から約2200万円相当の暗号資産をだまし取られました。
SNSを通じて親しくなった相手から金銭などをだまし取る「SNS型ロマンス詐欺」の手口で、警察が注意を呼びかけています。
女性名義のアカウントからDM
警察によりますと、福岡市南区に住む男性(50代)は9月4日ごろ、東南アジア出身だと名乗る女性名義のアカウントからSNSのダイレクトメールが届き、やり取りをするようになりました。
男性は、このアカウントを通じ「確実に儲かるから一緒に投資をしないか」などと持ちかけられ、指示された暗号資産を取引できるアプリをインストールし暗号資産を購入しました。
さらに「投資を続けるためには入金が必要」などと言われ、6回にわたって約2010万円相当の暗号資産を送金しました。
その後、「数年に一度の大きな取引が30分だけある」と連絡があり、10月30日に約183万2000円相当の暗号資産を送金したところ、翌日残高が1億円になりました。
男性が現金化しようと引き落としを試みたところ、「規約違反があり、口座の凍結解除には860万円が必要」などと言われたことから不審に思い、11月になって警察に被害を届け出たということです。
男性は警察に、「女性とやりとりするのが楽しくなってきた」などと話しているということです。
「SNS型ロマンス詐欺」に注意
SNSを通じて恋愛感情を抱かせ、金銭をだまし取る「SNS型ロマンス詐欺」は福岡県内で拡大していて、警察が注意を呼びかけています。