オレンジに輝く、巨大なロール状の雲、出現!
7日の夕方、西の空にオレンジ色に輝く、巨大なロール状の雲が現れました。
その写真がRKB毎日放送の写真投稿コーナー「投稿ピクチャーズ」やRKB視聴者広報センターに送られてきました。
すべて福岡県南部の筑後地方やその隣の大分県日田市で撮影されたものです。
1本の太い雲 3本に連なる雲は別物?
オレンジに輝く、ロール状の雲、かなり太いものが1本真っすぐに伸び、さらにその横に3本の雲が平行に寄り添うように伸びています。時間は午後5時過ぎで、沈む直前の夕日が雲をオレンジ色に染め、まるで上空を行きかう、オレンジ色の列車のようにも見えます。そして、他にも、遠目から撮った写真や縦方向の写真など多数。
それらを確認し、その時の気圧配置などから検証した結果、実は、太い1本と平行並んだ3本の雲、別物ではないかと思われるのです。
ロール状の雲の正体
まず、オレンジに輝く、ロール状の最も太い雲は、「飛行機雲が、時間がたって太く広がったもの」。
3本の平行に並んだ雲は、「波状雲」といって上空の風の流れが波うった時に発生する雲と思われます。
雲の種類の判断は、かなり難しく100%これ!ということはまずありません。私たち気象予報士は、雲に関する質問がくるとかなり頭を悩ませます。
ただ、秋は空気が澄みわたり、美しい雲を楽しめる季節です。
どうぞ皆さんは、あまり種類にこだわらず、秋の雲を楽しんでいただければと思います。
RKB 気象予報士 龍山康朗