現在、日本の南海上には台風22号、23号、24号と3つの台風が発生しています。
また、3つの台風とは別に、台風の卵・熱帯低気圧があり、まもなく台風に発達する見込みです。11月に台風が発生することは珍しくありませんが、同時に4つの台風が発生するのは異例です。
気になる日本への影響は?
日本の南海上台風続々と発生
日本の南海上はまだ海面水温が30℃前後と、台風や台風の卵が発生・発達しやすい状況が続いています。
現在、日本の南海上には台風22号、23号、24号の3つの台風が発生中で、台風23号と24号の間には台風の卵・熱帯低気圧に伴う雲がまとまっています。
台風の日本への影響は?熱帯低気圧の動向に注意を
台風22号は、南シナ海を南西に進んでいます。12日(火)には、ベトナム付近で熱帯低気圧に変わるでしょう。
台風23号は、フィリピン付近を西北西に進んでいます。フィリピンに上陸したことで勢力が衰え、15日(金)には南シナ海で熱帯低気圧に変わる見込みです。
台風24号は日本のはるか南・トラック諸島近海を西よりに進んでいます。今後も西よりに進み、あまり発達することなく、熱帯低気圧に変わるでしょう。
台風22号、23号、24号の日本への直接の影響はほとんどない見込みです。
一方、今後の進路に注意が必要なのが、台風の卵・熱帯低気圧です。
現在、熱帯低気圧はフィリピンの東にあり、12日未明までには「台風25号」となる見込みです。台風となれば、今月に入り4つ目の台風で、11月に同時に4つもの台風が発生するのは異例です。
予報円の真ん中を通れば、15日(金)~16日(土)ごろには台湾の南まで北上するでしょう。予報円の東側を通れば、16日(土)ごろに沖縄・先島諸島に接近するおそれがあります。
季節外れに強い太平洋高気圧 台風の北上をブロックか
例年は11月になると、夏の太平洋高気圧は沖縄の南に退いています。
しかし、今年は太平洋高気圧の勢力が季節外れに強く、まだ沖縄付近に張り出しています。
この太平洋高気圧が台風の北上をブロック。台風は日本に近づくことが難しく日本の南海上を西よりに進み、南シナ海で熱帯低気圧にかわるパターンが多くなっています。
RKB気象予報士 橘高香純