プロ野球の守備の名手を表彰する「三井ゴールデン・グラブ賞」が12日、発表された。ソフトバンクからは12球団最多の5人が選出された。
投手では、今季から先発に転向したモイネロ投手が初受賞。ロッテの小島和哉投手とは1票差だった。今季の成績は11勝5敗、防御率1.88で最優秀防御率にも輝いた。パ・リーグの外国人投手の受賞は、1992年の当時、西武に在籍した郭泰源以来32年ぶり。
モイネロ投手コメント「このような賞をいただけてとても光栄です。チームのために投げることが自分の仕事ではありますが、一人では取れない賞でもあると思います。これからも変わらずチームのために、そしてファンの皆さんに喜んでいただけるプレーをしたいと思います。」
捕手では、甲斐拓也選手が2年ぶり7回目の受賞。今季は119試合に出場し、育成出身選手としては初のプロ通算1000試合出場も達成した。7回目の受賞は、2005年の城島健司に並ぶ球団タイ記録。
甲斐選手コメント「2年ぶりにまたこうやって受賞できたことはとても嬉しく思いますし、7回目という数字を見て、これまで歩んできた道を誇りに思います。これからも自分の長所を活かして、プロの世界でしっかりと頑張っていきたいと思います。」
一塁手では、山川穂高選手が初受賞。西武から移籍した今季、打撃では本塁打と打点の2冠に輝いたが、守備のタイトルも獲得することになった。
山川選手コメント「自分には一番無縁だと思っていた賞だったので、素直に嬉しいです。とにかく下手だった自分に黒田哲史コーチ(埼玉西武ライオンズ2軍野手コーチ)が2年間一日も欠かさず特守をしてくださったおかげで頂けた賞だと思いますし、一番感謝しています。これからも一日一日を丁寧に、野球を頑張っていきたいと思います。」
三塁手では、栗原陵矢選手が初受賞。259票のうちダントツの217票を集めた。139試合の守備機会で守備率は9割7分5厘だった。
栗原選手コメント「いろんなポジションを守ってきた自分が取れるとは思っていなかったですし、取りたかった賞なので素直に嬉しいです。ホークスの選手が数名いるのも嬉しいと同時にもっと頑張ろうという気にさせてもらえます。1年取ったら2年、2年取ったら…と狙っていけるようこれからもしっかり頑張ります。」
外野手では、周東佑京選手が初受賞。今季の盗塁王にも輝いた俊足を活かし、広い守備範囲で数々の好守を披露した。育成出身での受賞はパ・リーグでは4人目。
周東選手コメント「ずっと欲しかった賞なので、受賞できてとても嬉しく思います。1年間試合に出場した証でもありますし、頑張ってきて良かった、と痛感しています。偉大な先輩たちがたくさんいらっしゃいますが、早く今宮さん(今宮健太選手受賞5回)に追いつけるよう、これからも頑張ります。」
表彰式は28日に都内のホテルで行われる。