今月6日から11日にかけ福岡県古賀市のこども園で10人を超える園児の上靴が盗まれたりばらまかれたりしているのが見つかりました。
園児を標的とした事件に発展するおそれがあるため警察が捜査に着手し、防犯カメラも設置されましたが、被害の瞬間が記録された映像を確認した後、捜査は打ち切られました。
カメラが捉えていたのは上靴をくわえた「イタチ」です。
金子壮太記者「現場となった保育園の下駄箱です。保育園が調べたところ、園児10人の上靴が盗まれていました」
今月6日朝、福岡県古賀市にある五所こども園の園長から「下駄箱に入れていた園児の上靴がばらまかれ、何足か無くなっている」と警察に通報がありました。
こども園がばらまかれた上靴を回収したところ、園児10人の上靴が盗まれていたことがわかったということです。
翌7日にも3人の上靴が盗まれる被害が発生。
園児を標的とした事件に発展するおそれがあるため警察が捜査に着手し、防犯カメラも設置されました。
2度めの被害から4日後の今月11日、再び上履き1足が盗まれたため、警察とこども園が防犯カメラの映像を確認。
警察は捜査を打ち切りました。
カメラが捉えていたのは上靴をくわえて持ち去る「イタチ」だったのです。
五所こども園・斉藤圭英園長「正直ほっとしたというか(保護者にも)やっと安心してもらえる報告ができるかな。子供に執着がある方とかいたら怖いなと。最終的に誘拐されたりとかそういうことも頭をよぎったので不安でした」
哺乳類の生態を研究する筑紫女学園大学の佐々木浩教授によりますと、「イタチ」は、巣の中の保温材がわりに上靴を持ち去った可能性があるということです。
愛知県では「イタチ」が150足のサンダルを巣に持ち帰っていた事例も確認されています。
こども園の下駄箱は3段で被害が確認されたのは下から2段目までの上靴。
6日と7日に無くなった園児13人の上靴も「イタチ」が持ち去ったとみられています。
現在、こども園では夜に下駄箱にネットをかけて対策をしています。