福岡では11月も平年を上回る気温が続いていましたが、18日から気温が一気に下がり、この時期らしい寒さとなりました。
急な気温の変化で服装など困ることもありますが、「温かい」食品を販売する飲食店などは、この寒さを歓迎しています。
気温急降下「ようやく扇風機を片づけた」という声も
18日に街頭でインタビュー「めっちゃ寒いです。きのうまでコートじゃなかったんですけど、きょうめっちゃ寒いのでマフラーしています。風邪ひきそうです。きのうまで半袖だったのでいきなりセーターを着込んでヒートテックを引っ張り出してきた感じ」「2週間か10日前までは半袖でよかったのが、ちょっとしたコートを着なきゃいけなくなって、寒いなと思います。布団が今まで薄い羽毛だったのが、その上に毛布を被ったり、扇風機を出しっ放しにしていたのがきのう片づけました」
18日の福岡市の最高気温は、前日より4℃ほど低い17.8℃。
この秋、最も寒い1日となりました。
また、冬型の気圧配置により最大瞬間風速16メートルを超える北風が吹いたた
め、気温以上に寒さを感じた人も多かったようです。
冬の定番「たい焼き」「豚まん」店は寒さ歓迎
一方で、この寒さを待ちわびていたのが・・・
野間名物鯛焼本舗西新店 園田琴乃さん「やっと肉まんの季節とかたい焼きの季節になったねと言われるようになった」
福岡市早良区でたい焼きと豚まんを1年中取り扱うお店です。
野間名物鯛焼本舗西新店 園田琴乃さん「今年は夏がかなり長引いた感じでやっと涼しくなったという感じがします。冬に売れる商品ばかり扱っているので寒くなってくれる方がありがたい」
高値続く葉物野菜 キャベツ農家は「気温急降下」を警戒
寒くなると恋しくなるのが鍋。
欠かすことができない葉物野菜は夏の暑さの影響などで高値が続いています。
特に値上がりしているのがキャベツ。
北九州市若松区のブランドキャベツ「若松潮風キャベツ」の生産者に話を聞きました。
松浦ファーム 松浦剛さん「9月の生育の遅れを取り戻すためにはどうしても年内くらいは本当は暖かい方が、市場に出回る量は確実に多くはなるんですけど」
9月の異常な高温と乾燥で生育が遅れました。
10月以降は雨が降り環境が改善されいい状況が続いているため、急激な気温低下はキャベツの生育を止めてしまう可能性もあるということです。
そのため、平年より少し高い気温が続くことが望ましいと話します。
松浦ファーム 松浦剛さん「消費者の皆さんも買い求めやすい値段になる時期がちょっと早まるんじゃないかな、今のままでいくとずっと高いままにもなりかねないような状態です」