福岡県は性感染症の「梅毒」の感染者が、過去最多だった去年に続き、今年も増加しているとして、注意を呼びかけています。
福岡県によると、今年1月から11月10日までに報告された梅毒の感染者は741人となりました。
過去最多だった去年(942人)に近いペースで推移しています。
感染者の報告数はこの10年で、男性が10倍以上、女性が20倍以上と大幅に増加。
男性は20歳から54歳と幅広い年齢で、女性は20代の報告が多いということです。
梅毒は、「梅毒トレポネーマ」という細菌が原因の感染症で、性行為などによって広がります。
自覚症状が出にくいため気づくのが遅れるケースが多く、治療が遅れると脳や心臓に重大な合併症を引き起こすおそれもあります。
福岡県は気になる症状がある場合は、医療機関の受診や保健所の無料匿名検査を受けるよう呼びかけています。